ケルンでブレイク中のFWサイード・エル・マラは、今冬の移籍を否定した。地元紙『KSta』がコメントを伝えている。
現在19歳のエル・マラは昨シーズンの3部ヴィクトリア・ケルンへのレンタルを経て、今季からケルンのトップチームでプレー。左ウイングを主戦場とし、ここまでのリーグ戦12試合で5ゴール3アシストを記録するなど活躍を披露している。そして、11月のインターナショナルウィークではドイツ代表入りも果たした。
そんなエル・マラには、今夏にもブライトンが関心を寄せていたが、最近ではドイツ国内のバイエルン・ミュンヘンやボルシア・ドルトムント、国外のマンチェスター・シティやバルセロナなど複数のビッグクラブが注目しているとの報道が浮上。クラブレジェンドであるルーカス・ポドルスキの再来とも言われるヤングスターが、今冬にも移籍する可能性が取り沙汰されている。
しかしながら、本人はそうした噂には動じていないようだ。この日、初めてメディアに対応したエル・マラは「今冬は残留するか?」と問われると、「イエス」と返答。その後、次のように続けた。
「若い選手がブンデスリーガで多少スコアポイントを挙げれば、複数のクラブがやって来るのは普通のことだ。それは理解しているけれど、僕自身が影響を受けるわけじゃない。うれしいことだし、これまでのパフォーマンスへのご褒美でもある。でも、僕はここケルンに集中している。それだけだ」
また、ケルンのフィリップ・テュロッフGM(ゼネラルマネジャー)も1月のエル・マラ売却を否定。「冬の移籍期間にこの選手の放出を検討するような動きは一切ない」と強調した。一方で、「もちろん、サイードのパフォーマンスと才能による盛り上がりは把握している。我々は彼にあらゆるサポートをしているし、将来どうなるかについては必要に応じて適切な時期に再評価することになるだろう」と述べ、今後の判断の可能性についても言及した。



