RudigerGetty Images

流血ヘッドで20針縫った闘士リュディガー「以前の俺もブサイクだったし今の俺もブサイクだ。問題ない」

レアル・マドリーDFアントニオ・リュディガーが、12日のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグ、古巣チェルシーとの対戦前に意気込みを語っている。

昨夏の移籍市場で、フリーでチェルシーからレアル・マドリーに加入したリュディガー。スペイン『マルカ』とのインタビューに応じた同選手は、古巣との対戦を避けたかったかどうかを問われ、「どうってことはない。こういった段階ならば、なおさらだ」と返答して次のように続けた。

「もちろん、決勝で対戦していたら素晴らしい物語だっただろう。しかし俺にしてみればピッチ上にはエモーションなど存在していない。ただただ、勝つことだけを考えているよ。俺たちが立っている舞台は準々決勝であり、どんなことだって起こり得る。素晴らしいのは、マドリーがこうしたタイプの試合でどうプレーすべきかを理解しているところだ」

昨季はチェルシーの選手としてマドリーの劇的勝利を経験したリュディガー。マドリーは今季も、アンフィールドでのリヴァウール戦で5-2の逆転勝利を果たすなどしているが、リュディガーはその“逆転力”の凄さを実感しているようだ。

「リヴァプールの試合を見てみてくれ……。俺たちの最高の瞬間が、ベテランたちが『落ち着け』と言った後に訪れたことが分かるから。彼らは何をすべきかを理解している。つまりチーム内にそれぞれの役割があるってことで、俺も自分の役割を理解している。俺の役割は戦うこと。戦い抜いて、仲間たちのプレーを楽にしてやることだ」

フットボール界でも唯一無二の闘争心を発揮してプレーするリュディガーは、自身の役割を明確に理解しているという。

「俺は争い、戦うんだ。チームメートに何か話すこともあるかもしれないが、話すだけでリーダーにはなれない。カリムを見てくれよ。彼は口数多い人間ではなく、モドリッチもクロースもそうじゃない。だとしたら、俺が話してどうなるっていうんだ!? 俺はベンゼマ、モドリッチ、クロースと一緒にプレーできることを栄誉だと思っている」

「リヴァプール戦で俺は本当のマドリーを、チャンピオンズと逆転勝利のマドリーを知ることになった。たとえ2-0で勝っていても、相手の顔からは恐怖を感じ取れる。普通じゃないよ。それで2-1、2-2となって、ああさ! 俺たちは当然のごとく勝ったのさ。ビッグゲームでこそ、マドリーの違いを感じることができる。素晴らしいのは、ヴィニシウスがこのメンタリティーの中で成長しながら、違いを生み出していることだ」

今季のCLグループステージ第4節シャフタール・ドネツク戦では、ヘディングでゴールを決めた際に顔面から大流血し、20針を縫ったリュディガー。その傷跡が残る顔面について、「悪くないですね!」との感想を耳にすると、ピッチ常のファイターらしい返答している。

「骨折せず、頭が痛くもならなくて良かったよ。以前の俺もブサイクだったし、今の俺もブサイクだ。どうってことはないさ」

「あの場面について覚えているか? 俺はプレーを続けたかった。どれだけ傷が大きいのか知らなかったからな。血は見たけど、チームを10人にしたくはなかったんだよ。だから、残り時間もプレーすることを、監督に傷を見てみろって言われてね……」

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