Luis Rubiales RFEFGetty

女子選手の口にキスをしたスペインサッカー連盟会長、辞任を発表!「もう自分の職に戻れないのは明らか」「異常なキャンペーンや迫害があった」

スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長が10日、会長職を辞任することを発表した。

スペイン代表が優勝した女子ワールドカップ優勝後の表彰式で、MFジェニファー・エルモーソの口にキスをしたことによって世界的に大きな非難を浴びているルビアレス会長。懲戒手続きを開始している世界サッカー連盟(FIFA)が暫定的に資格停止処分を科し、またスペイン検察が性的暴行及び強制わいせつの罪で同国最高裁判所に起訴した状況で、同会長はついに辞任を決断している。

ルビアレス会長はSNSを通じて、次のような声明を発表した。

「本日21時30分、私はRFEF会長の職を辞する意思をペドロ・ロチャ会長代理に伝えた。同様にUEFAの副会長という座も取って代えられることを伝えさせてもらった」

「FIFAの迅速な資格停止処分及びそのほかの私個人に対する訴訟手続きによって、私が自分の職に戻ることができないのは明らかだ」

「自分の職にしがみつき続けたとして、スペイン・フットボールや連盟にポジティブなことは何ももたらすことができない。私の復帰を阻止する強力な権力が存在するのだから」

「私は自分のチームが行ってきた運営と、そして何よりRFEFで5年以上勤め上げてきた大変な栄誉を幸せに感じている」

ルビアレス会長は今回の声明で、エルモーソに改めて謝罪をすることなどはせず。反対に、同選手の口にキスしたことで生じた批判を「異常なキャンペーン」と形容しつつ、また自身が抱えている「真実」に正当性があることを強調している。

「私はスペイン・フットボールがこのあまりにも異常なキャンペーンの被害を受けてほしくない。私が下した辞任という決断は、欧州とアフリカが2030年の夢のために団結し続けるため、私たちの国が世界最高のイベントを開催するための安定をもたらしてくれるだろう(※スペインはポルトガル、モロッコとともに2030年ワールドカップ招致に立候補している)」

「私は前を見なければ、未来を見なければならない。私には信念がある。私は真実に対して自信を持っており、その真実が勝つために全力を尽くしていきたい。私の娘たち、家族、私を愛する人々は、常軌を逸した迫害や多くのデマに苦しんできた。だが巷では確実に真実が話されるようになってきたことも、また事実だ」

「ここからすべての連盟職員、連盟関係者、フットボール関係者に力強いハグをするとともに、幸運を祈らせてもらう。ルイス・マヌエル・ルビアレス・ベハール」

女子ワールドカップ決勝スペイン対イングランド(1-0)が行われたのは、8月20日のこと。ルビアレス会長はあの大歓喜した表彰式から22日を経て、スペイン・フットボールの代表者の座を降りている。

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