ローマ指揮官ジョゼ・モウリーニョが12日、ジェノア戦終了後にパウロ・ディバラへの賛辞やニコロ・ザニオーロへの擁護を述べた。
ローマは12日、コッパ・イタリアのラウド16でジェノアと対戦。64分にディバラのゴールで先制に成功すると、そのまま1-0で勝利を収めて準々決勝へと駒を進めた。しかし、スコアレスのまま終えた前半終了後にザニオーロが自身の着用するユニフォームを引きちぎって物議を醸した。
ローマ指揮官はイタリアメディア『スポルトメディアセット』のインタビューに応じると、今シーズンの公式戦でわずか2得点の23歳MFを擁護。選手に対して抗議の口笛を浴びせたファンに苦言を呈した。
「ローマは常に全力を尽くしている。だからこそ選手たちのことが大好きだ。子どもの頃に習ったことだが、全力を出しているときはそれ以上の力を出せない。それで良いプレーを見せられるときもあれば、そうでないときもある。唯一残念だったことは、試合中にザニオーロに対する口笛が聞こえたことだ。ファンのみんなには私の選手に対して口笛を吹かないようにお願いしたい」
また、モウリーニョ監督は記者会見の場においてポルトガル代表監督のオファーを拒否したことを告白。「ポルトガルサッカー連盟の会長には感謝したい。私が『第1希望ではなく、唯一無二の選択肢だ』と言ってもらい、光栄だ。だが私はポルトガルには行かず、今ここにいる」と語った。
続いてジェノア戦の後半からピッチに登場すると、ローマを勝利に導いたディバラを絶賛した。
「延長戦に突入するのを回避するために、ディバラを投入することを決めた。彼のような選手は指揮官を優秀にしてくれる。もちろん守備陣などチーム全体による仕事もあったが、パウロは別物だ。(他の選手とは)違う香りがする」


