Takefusa KuboGetty Images

久保建英フル出場のレアル・ソシエダ、どん底から這い上がれず…セルタに敗戦でヨーロッパリーグ出場の可能性が消滅

13日のラ・リーガ第36節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのセルタ戦を0-1で落とした。日本代表MF久保建英は先発フル出場を果たしている。

ラ・リーガここ10試合でわずか2勝、ここ5試合では勝利なし、その内6試合で無得点……と、欧州カップ出場のために結果がほしい状況にもかかわらず調子を著しく落としているソシエダ。前節アトレティコ・マドリー戦では元所属選手スルロットに前半だけで4点を叩き込まれ、もはや“どん底”まで落ちたと言える状況だ。

このセルタ戦はアトレティコ戦から中2日で行われるが、イマノル監督はスペイン首都の試合でハーフタイムにピッチから下げていた久保を2戦連続で先発させた。全スタメンはGKレミーロ、DFトラオレ、エルストンド、スベルディア、アイエン、MFブライス・メンデス、スビメンディ、パブロ・マリン、FW久保、オヤルサバル、セルヒオ・ゴメス。

前半、ハイプレスを駆使するソシエダは、幾度かセルタからボールを奪って攻撃につなげたものの、アタッキングサードでのプレー精度を欠き続ける。久保は右サイドに限らず、中央、左サイドにも顔を出してチームの攻撃を引っ張ろうとしたが、ここ最近と同じくチームメートが連動・呼応しない。またペナルティーエリア付近で倒されてもファウルが取られないなど、ガルシア・ベルドゥラ主審に対して激しく抗議をする場面もあった。

そして44分、スコアが動く。ゴールを決めたのはセルタだった。ボルハ・イグレシアスがソシエダの高いDFラインを突破すると、ゴール前で並走するアルフォンに横パス。アルフォンが放ったシュートは一度レミーロに弾かれたが、そのこぼれ球を自ら押し込んでいる。試合は0-1で折り返しを迎えた。

後半、ビハインドを負うソシエダは攻勢を強めて、セルタ陣地でゲームを進めていく。久保も流動的なポジション取りを継続し、右サイドはトラオレ(途中から交代したアランブル)に任せて、中央やや右寄りを出発点に積極的にプレーに絡もうとした。65分にはクロスからオヤルサバルがヘディングシュートを放つも、これはバーに直撃している。

イマノル監督はアランブル、バレネチェア、ハビ・ロペス、スチッチ、マリエスクレナ次々に選手を投入して打開を図るも、それでもセルタの守備を崩すことはできず。気持ちを見せてプレーする久保は、強引なドリブル突破やクロスで何とかゴールへの道をこじ開けようとしたが、如何ともし難かった。結局ソシエダは、1点ビハインドのままで終了のホイッスルを耳にし、ここ6試合勝利から遠ざかることになった。

ソシエダは勝ち点を43から伸ばせず12位に位置。ヨーロッパリーグ出場圏7位セルタとの勝ち点差は残り2試合で9まで広がり、同大会出場の可能性が消滅。カンファレンスリーグ出場圏8位ラージョ・バジェカーノ(勝ち点47)とは4ポイント差だが、マジョルカ(勝ち点47)やバレンシア(勝ち点45)、オサスナ(勝ち点45)がいずれも3試合を残した状況で上位に位置しており、こちらの出場も極めて難しい状況となっている。

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