24日のラ・リーガ第2節、敵地RCDEスタジアムでのエスパニョール戦に1-0で勝利した。イマノル・アルグアシル監督は試合後、決勝点を決めたMF久保建英を称賛しながらも、継続的に結果を出すことを求めている。
このエスパニョール戦でベンチスタートとなった久保だが、66分からピッチに立つと、チームに勝利をもたらすゴールを決めている。
80分、右サイドでボールを保持した日本人MFは、切れ味鋭いドリブルでエスパニョールのDF2枚を抜き去りペナルティーエリア内右に侵入。左足で強烈なシュートを放ち、GKジョアン・ガルシアを破っている。久保がソシエダでゴールを決めるのは、2月のマジョルカ戦(2-1勝利)以来6カ月ぶりのこととなる。
試合後会見に出席したイマノル監督は、久保をなぜベンチスタートとしたのかを説明。開幕節ラージョ戦(1-2敗戦)で体を痛めたのとは関係なく、「戦術的な決定」だったようだ。
「彼は第1節で強い打撃を受けた。そのときは交代を求める寸前までいったが、しかし今日先発しなかったのは戦術的なことだった。私の理解ではセルヒオ(・ゴメス)とベックス(ベッカー)が両サイドに位置して、ミケル(・オヤルサバル)とプレーしなければなかった」
「これまで何度も言ってきたことだが、私にとってはベンチの選手たちの方が最初から出場する選手たちより重要だ。今日、タケはそのことを示した。彼は良い形で試合に入り、勝利をもたらすゴールを決めたんだ」
久保はゴール直後、両耳に手を当てたり、自身のユニフォームをつまみ背面の「TAKE 14」のプリントを強調するパフォーマンスを披露。スタメン落ちへの不満を表すパフォーマンスだったともされているが、イマノル監督は否定している。
「多くの選手たちがよくやるパフォーマンスだ。彼の名前と背番号をどこかのカメラに示すというのはね。私はそう理解しているが、彼本人に聞いてみてくれ。自分は誰か特別な人に示したのだと想像している」
イマノル監督はまた、久保が今回のような活躍を継続して披露することに期待を寄せた。
「才能があれば違いを生み出すのはより簡単になる。今日はタケがやってのけたが、君たちの同業者が思い出させてくれたように、彼は2月からゴールを決めていなかった。彼のような才能、クオリティーを持った選手からすれば、あまりに長くゴールから遠ざかっていた」
「今日は私たちが求める力を引き出してくれたが、しかし全試合でそうすることを望ませてもらう。出場時間とチャンスは2月以降も手にしていた。(今回のゴールが)彼の後押しになればいいね」
「今日は間違いなく、最後にはタケのクオリティーが、私たちに勝ち点3をもたらしたよ」


