Takefusa KuboGetty Images

監督解任のソシエダ、3部チームに苦戦も96分に決勝点…国王杯ベスト16に進出。先発出場の久保建英は物足りないプレーに終始

16日のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)3回戦、レアル・ソシエダはアウェーでのエルデンセ戦を2-1で制した。日本代表MF久保建英は先発出場を果たし、84分までプレーしている。

成績不振でセルヒオ・フランシスコ監督を解任したソシエダ。後任と報じられるマタラッツォ氏はまだ到着しておらず、このコパのベスト32では、Bチーム指揮官アンソテギ監督が暫定的に指揮を執る。

エルデンセはスペイン3部のチームだが、アンソテギ監督は久保ら主力選手たちを先発で起用。中盤から前線にかけてはMFゴロチャテギ、ブライス、ソレール、FW久保、ゲデス、ザハリャンを配して、4-3-3のシステムを使っている。

ソシエダはボールを保持して、エルデンセ陣地で試合を進めるが、なかなかチャンスを生み出すことができない。右サイドの久保は常時2人がマークについていることもあったが、プレーはここ数試合と同じく低調のまま。相手のフィジカルを全面に押し出した荒いプレーもあって、ドリブルのキレは影を潜めている。

それでも44分、ソシエダは久保の一瞬の輝きからゴールチャンスを迎えた。ペナルティーエリア内右で二人を惹きつけた久保のアウトサイドパスをきっかけに、エリア内左のザハリャンがフィニッシュに持ち込むも、このボールは枠の左に外れている。ソシエダはその後、ブライスがミドルでゴールをうかがうもGKに弾かれ、結局スコアレスで前半を終えている。

後半、ソシエダのプレーは上向くどころか下向いていき、次第にパスを連続してつなげなくなる。久保もチーム全体が機能しない中、右サイドで一人をかわすなど時おり個人技を見せるも、効果的なプレーはほとんどなかった。

苦戦するソシエダだったが、79分に先制点を獲得。前線でのボール奪取から、途中出場のスチッチがペナルティーエリア内からシュートを決め切った。ついにスコアを動かしたソシエダだったが喜びは長くは続かない。81分にはキンタナのゴールを許して、スコアはタイに戻っている。

アンソテギ監督は84分に久保、ソレールを下げてアスティサラン、パブロ・マリンを投入。久保は1〜2回その才能を輝かせたが、簡単にドリブルを止められたり、ボールウォッチャーになる時間も多かったりと、チームを引っ張るべき存在としては物足りないプレー内容だった。

そして後半AT6分、ソシエダの延長戦を阻止する決勝点が決まった。ゲデスのスルーパスからペナルティーエリア内に入り込んだがパブロ・マリンが、左足でボールを枠内に流し込んでいる。ソシエダは今度こそ1点リードを守り切り、コパのベスト16に歩を進めている。

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