31日のラ・リーガ第30節、レアル・ソシエダは敵地メンディソロサでのアラベス戦を1-0で制した。MF久保建英は先発出場したが、前半終了間際に負傷交代を強いられている。
ラ・リーガ2連勝中と欧州カップ出場権獲得に向けて勢いを上げてきたソシエダ。このアラベスとのバスクダービーも制して、3連勝を果たしたいところだったが、前半の序盤はボールを保持しながらも相手の堅守を崩せない状況が続く。
いつも通り右ウィングでプレーした久保はというと、相変わらずの徹底マークに遭いながらも、それでもずば抜けたテクニックで時折存在感を放っていく。ハビ・ロペスに後ろからぴったり付かれて、前を向けない状況で彼の股を通したヒールパス、さらに右サイド深い位置でフェイトを多用した後に送ったグラウンダーのクロスは、まさに彼が“違いを生み出す選手”と証明するプレーだった。
前半の途中にはバスクらしく激しい通り雨が降り、そこから流れは変わってアラベスがポスト直撃のミドルを放つなど、得点を予感させた。雨が止んで、虹がかかる頃には再びソシエダが勢いを取り戻し始めたが、ここでアクシデントが……。40分過ぎ、久保がピッチに倒れ込んでプレー続行不可能に。どうやら右ハムストリングを痛めたらしく、イマノル監督は代わりにベッカーを投入している。
久保を失って試合を折り返したソシエダだったが59分、ラ・リーガでも屈指の威力を誇るセットプレーから先制点を決めた。ザハリャンの右CKからニアサイドのパチェコがダイビングヘッドを見せ、このボールが勢いよくネットに突き刺さっている。2020-21シーズンにソシエダのトップチームに昇格したパチェコは、これがプロ初ゴールとなった。
リードを得たソシエダはその後、アラベスの反撃を最後まで跳ね返しながら試合終了のホイッスルまでを過ごしている。3連勝の同チームは勝ち点を49に伸ばして、同日にジローナに敗れたベティスを抜かして、カンファレンスリーグ出場圏の6位に浮上。なお来週のコパ決勝で4位アスレティック・ビルバオがマジョルカを破って優勝すれば、6位のチームにヨーロッパリーグ出場権が回る算段が高くなる。
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