レアル・ソシエダは8日にラ・リーガ第28節、敵地レアレ・アレナでのヘタフェ戦に臨み、2-0の勝利を飾った。MF久保建英は先発出場を果たして今季6得点目を記録。ラ・リーガの日本人最多得点記録を更新した。
ラ・リーガここ9節でわずか2勝しか挙げていないなど低空飛行を続けるソシエダ。イマノル監督はヘタフェとの一戦で、中盤ダイヤモンドにゲバラ、ブライス・メンデス、ミケル・メリーノ、シルバ、2トップにオヤルサバル、久保を並べている。
ソシエダの問題は直近9試合の内5試合を無得点で終えるなど、得点力が不足していることだが、このヘタフェ戦でも状況は変わらない。キケ監督率いるチームの堅守を前にボールを保持してもチャンスを生み出せず。久保は右サイドに開きながらボールを待ったものの、オヤルサバルがいる方で攻撃が展開されたために孤立している場面が目立っていた。
試合はゴールの予感がないまま進み、スコアレスのまま前半を終えるかに思われた。が、ここからレアレ・アレナの観客はジェットコースターに乗ったような感覚を経験することに。主役はラ・レアルの10番、オヤルサバルだった。
オヤルサバルは44分、ペナルティーエリア内でジェネに倒されてPKを獲得。しかし自ら放ったシュートはコースが甘く、GKソリアに止められてしまった。千載一遇のチャンスを逃したソシエダのエースだったが前半アディショナルタイム2分、ブライス・メンデスが打ったシュートをヘタフェ守護神が弾くと、ボールに詰めたのがオヤルサバル。すぐさま名誉を挽回している。
迎えた後半、攻めに出ざるを得なくなったヘタフェを相手にポゼッションと速攻を繰り返すソシエダは、60分に久保が追加点を決めた。左サイドのスペースに抜け出したM・メリーノがペナルティーエリア内にグラウンダーのクロス。日本人MFはエリア内にフリーで飛び込み、左足のシュートでネットを揺らしている。
久保にとって、このゴールは今季ラ・リーガ&全公式戦6得点目。エイバルに所属していたMF乾貴士が2017-18シーズンに記録した5得点を上回り、ラ・リーガの日本人最多得点記録を更新した。
イマノル監督はこのゴール直後に久保&オヤルサバルを下げてスルロット&バレネチェアを投入。その後ソシエダは、交代で下がった2人が決めた2点のリードを守り切り、2試合ぶりの勝利を飾った。同チームは3位アトレティコ・マドリーと暫定で勝ち点3差、5位ベティスと暫定6差で4位につけている。なお久保は、ラ・リーガからMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)にも選出された。




