レアル・ソシエダは20日にチャンピオンズリーグ(CL)・グループD第1節、本拠地アノエタでのインテル戦を1-1のドローで終えた。MF久保建英は先発出場を果たし、72分までプレーしている。
ソシエダにとっては10年ぶり、久保にとっては欧州挑戦から5年目でのCL出場。初戦の相手は昨季ファイナリストのインテルだ。イマノル監督はいつもの4-3-3システムを使用し、前線3枚には右から久保、オヤルサバル、バレネチェアを並べている
ソシエダは開始早々の4分、いきなり先制点を記録した。敵陣深く、GKゾマーのパスを受けたバストーニをオヤルサバルが後方から急追。そして前からプレスを仕掛けたブライス・メンデスがボールを奪い、そのまま右足のシュートを突き刺した。
スコアを動かしたソシエダはその後インテルを圧倒。前線からのプレスがはまってイタリアの雄の動きを完全に封じ、ほぼ永続的に自分たちのターンとして追加点を狙った。
前試合レアル・マドリー戦でさらなる“格”を手にした久保はというと、やはり常に2枚がマークについて、右サイドでほとんど仕事をさせてもらえない。それでも隙があれば、そのプレーの凄まじさを見せつけた。
日本人MFはまず40分、右足から高精度クロスを放ち、ル・ノルマンのわずかに枠を外れたヘディングシュートを導く。また45分にはペナルティーエリア内左でスルーパスを受け、左足でシュートを放ったが、これはゾマーの好セーブに阻まれた。前半は1-0のままで終了し、ソシエダは圧倒的優位性を追加点に変えることができなかった。
後半もソシエダが主導権を握る状況は変わらず。相変わらず徹底マークを受ける久保は52分、ペナルティーエリア手前右から強引にシュートを放ったが、これは枠を大きく外れる。また68分には久保のCKからミケル・メリーノがヘディングシュートを放ったもののクロスバーに直撃した。
イマノル監督は72分、オヤルサバルと久保を下げてサディクとオドリオソラを投入。久保はチャンスがあればそのクオリティーを発揮したものの、常に2人にマークされる状況で、全体的には窮屈なプレーを強いられていた。
ソシエダは終盤になってインテルの攻勢を受けることになり、87分にスコアをタイに戻される。シモーネ・インザーギ監督のチームは波状攻撃を仕掛け、ペナルティーエリア内左でスルーパスを受けたラウタロが、左足のシュートでGKレミーロを破った。結局、ソシエダは追加点を決め切れなかったことが仇となり、インテルと勝ち点1を分け合っている。
■試合結果
レアル・ソシエダ 1-1 インテル
■得点者
ソシエダ:ブライス・メンデス(4分)
インテル:ラウタロ(87分)




