Takefusa KuboGetty Images

レアル・ソシエダがバルセロナ本拠地で32年ぶり勝利、CL出場に向けて大きな一歩!途中出場の久保建英は巧みなドリブルで2点目に絡む

20日に行われたラ・リーガ第35節、バルセロナ対レアル・ソシエダの一戦は2-1でソシエダの勝利に終わった。ソシエダMF久保建英はベンチスタートとなり58分から出場。チームの2点目に絡んでいる。

前節でラ・リーガ優勝を決めて、この試合終了後にもセレモニーを行う予定のバルセロナと、チャンピオンズリーグ出場権争い真っ只中(5位ビジャレアルとは暫定で勝ち点2差)のソシエダの対戦。シルバ、ブライス・メンデスを負傷で欠くイマノル監督はさらに久保建英もベンチに置くなど、ミッドウィークに行われる次節アルメリア戦を見据えたローテーションを採用している。

スコアはキックオフからわずか5分後に動く。動かしたのは、より勝利を求めているソシエダだった。バルセロナ陣地でスルロットがクンデのボールを強奪。そのままペナルティーエリア内侵入して横パスを出し、フリーでボールを受けたミケル・メリーノがGKテア・シュテーゲンの股を抜くシュートでネットを揺らした。スルロットのボール奪取はファウルを取られる可能性もあったが、問題とみなされずゴールが認められている。

その後にはバルセロナがボールを保持して、デンベレのキレキレのドリブルを中心に反撃。15分にはそのデンベレがヘディングシュートでゴールをうかがったが、これはGKレミーロの好守に阻まれる。対して、リードを得たことで速攻を武器にするソシエダは30分、スルロットのグラウンダーのクロスにアリ・チョーが左足で合わせたものの、こちらはT・シュテーゲンの右足に弾かれた。

後半もバルセロナがボールを保持して攻め込み、ソシエダが守備を第一にあわよくば追加点を狙う状況は変わらず。イマノル監督は58分に交代カードを切り、イジャラメンディ&アリ・チョーとの交代で久保&ゴロサベルを起用している。

この日の久保はデンベレにも劣らぬキレキレのドリブルを見せて、速攻の起点として機能する。66分にはフレンキー・デ・ヨングをかわして右サイドを突破し、ジョルディ・アルバに倒されたことでFKを獲得。久保自らがキッカーを務めて精度の高いクロスをファーに送ると、飛び込んだスルロットがヘディングシュートを放ったものの、これはわずかに枠の左に外れている。

そして72分、ソシエダが久保も絡んだ速攻から2点目を記録した。スビメンディが自陣でフレンキー・デ・ヨングからボールを奪い、久保に縦パス。久保がバルセロナのDF3枚を引きつけながら中央から左サイドに向かってドリブルを仕掛け、その後すぐ左を並走するスビメンディに横パスを出すと、スビメンディが久保の動きによって空いた中央のスペースに走り込んだスルロットにボールを折り返す。そのままペナルティーエリア内に侵入したスルロットは、冷静な左足のシュートでT・シュテーゲンを破っている。

2点目を決めたソシエダは90分にレヴァンドフスキに1点を返されたが、1点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを聞いた。イマノル監督はリスクを避けるためのシルバ招集外に久保ベンチスタートと、おそらくバルセロナ戦勝利を計算に入れてなかったが、CL出場に向けて大きな大きな勝ち点3を獲得。CL出場圏4位に位置する同チームは圏外5位ビジャレアルとの勝ち点5差を維持して、残り3節に臨めることになった。

なおソシエダがバルセロナの本拠地カンプ・ノウで勝利するのは、1991年以来じつに32年ぶりのこととなる。

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