3日のラ・リーガ第24節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのカディス戦をスコアレスドローで終えた。MF久保建英は先発フル出場を果たしている。
第19節からの成績が1勝2分け2敗……5連勝で前半戦を終えたにもかかわらず、後半戦になってから一気に調子を落としたレアル・ソシエダ。この試合の前半も低調ぶりは変わらない。ボールは保持するものの決定機を手にすることに苦労した。
そうした中で、一人気を吐いていたのが左サイドでプレーする久保だ。19分には強烈なスピードでペナルティーエリア内に入り込み、シュートを放ったがこれは枠外へ。また33分にはエリア内で、カルロス・フェルナンデスが頭で触れたボールからフィニッシュを狙ったものの、わずかに合わなかった。
ソシエダの前半最大のチャンスも久保から生まれる。45分、敵陣の左サイドで久保がボールを奪い、内側のオヤルサバルにパス。オヤルサバルがこのボールをスルーして、C・フェルナンデスがシュートまで持ち込んだが、これは惜しくも枠の右に外れている。前半はスコアレスのまま終了した。
後半もソシエダがボールを保持しても攻めあぐね、しかし久保が小さな活路を見出す状況は変わらず。51分には久保の絶妙なスルーパスからオヤルサバルが最終ラインを抜け出し、滑り込んでボールを枠内に押し込もうとしたが、これはわずかに届かない、
イマノル監督は61分に交代カードを切り、ブライス、C・フェルナンデスとの交代でスルロット、そしてシルバを投入。負傷明けのシルバは、ソシエダが調子を落とす直前となる第18節ラージョ戦(2-0)以来の実戦復帰となった。
まるでピッチを俯瞰から見ているようにスペースを管理し、チームメートを生かせるシルバの投入したソシエダは攻勢を強める。が、67分にロジャーにポスト直撃のシュートを放たれるなど、カディスの速攻にも手を焼いた。
80分過ぎにはファリが競り合いの中で頭部付近を痛めたことで、しばらく試合がストップする。意識はある様子のカディスDFが拍手を受けながらストレッチャーで運ばれた後、試合は再開。しかし11分が取られたアディショナルタイムでもソシエダはカディスの堅守を崩すことができず。102分には久保がペナルティーエリア内左からシュートを放ったがGKレデスマに弾かれ、結局の0-0のまま試合終了のホイッスルを聞くことになった。低空飛行を続けるブランキアスール(青白、ソシエダの愛称)だが、木曜に行われるヨーロッパリーグ・ローマ戦に向けても暗雲が立ち込めている。
ラ・リーガ後半戦の成績が1勝3分け3敗で、3試合勝利のないソシエダは勝ち点を44までしか伸ばせず、翌日にセビージャ戦を控える勝ち点2差の4位アトレティコに3位の座を奪われる可能性がある。




