Kubo MbappeGetty Images

エンバペ衝撃の2ゴール…PSGがCLベスト8進出!ソシエダは試合終盤、久保建英を起点に意地の一発を決めて大会に別れ

5日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、レアル・ソシエダ対パリ・サンジェルマン(PSG)は2-1でPSGの勝利で終了。2戦合計でも4-1と上回ったPSGがベスト8進出を決めた。なおソシエダMF久保建英は先発フル出場を果たしている。

ファーストレグは地力の差を感じさせる内容で、ホームのPSGが2-0先勝。それでもソシエダは久保が「僕たちを信じてほしい」と語るなど逆転を信じ、本拠地アノエタに集まったサポーターも日本人の言葉通り全身全霊の応援でチームの背中を押していた。

しかしPSGはPSGだった。もっと言えばエンバペは、やはりエンバペだった。今夏レアル・マドリー移籍が濃厚とされ、スペインの人々からも熱い視線を送られるフランス代表FWは、15分にアノエタに一瞬の静寂をもたらす先制点を記録した。

エンバペはペナルティーエリア内左、ゴールライン際から凄まじい加速を見せてシュートを打てる角度に移動すると、急制動の フェイントで相手DFのバランスを崩してほぼフリーの状況に。自身は一切バランス崩さず、狙い澄ました右足のシュートでGKレミーロを破った。背番号7は一人でゼロからゴールを生み出し、世界最高の選手と称される理由を誇示している。

対してソシエダは、PSGの集中したプレーを前になかなかチャンスをつくり出すことができない。だが前半の終盤になると少しだけゴールに迫れるようになり、45分には久保がアノエタの観客を叫ばせる。日本人MFは右サイドからペナルティーエリア手前に切れ込み、左足を一閃。しかし凄まじい勢いのボールは、わずかに枠の左へと外れた。

前半はPSGの1点リードで終了。同チームのルイス・エンリケ監督はハーフタイム、久保のマジョルカ時代のチームメート、イ・ガンインを投入している。

迎えた後半、56分に再びスコアが動いた。動かしたのはまたもPSG。決めたのは、またもエンバペだ。PSGのエースはイ・ガンインの浮き球から、高く設定されていたソシエダのDFラインを突破。そのままペナルティーエリア内左に入り込むと、流れるような動きから力強い右足のシュートで、レミーロのニアサイドの打ち破った。

2点のビハインドを負ったソシエダはここから攻勢を見せ、途中出場のバレネチェアやスビメンディ、オヤルサバルらが次々とシュートを放っていった。が、GKドンナルンマの好守もあってゴールが遠い。しかし、それでも彼らはあきらめず、同様に一向に熱が冷めることのない観客の声援を受けながらPSGゴールに迫っていく。

そして89分、久保のプレーをきっかけにして、ソシエダがついに意地のゴールを決めた。右サイドでボールを持った久保がペナルティーエリア内右に入り込むトゥリエンテスにパス。ゴールライン際のトゥリエンテスが送ったクロスはドンナルンマに弾かれるも、こぼれ球を拾ったミケル・メリーノが枠内にボールを押し込んだ。

試合はそのまま2-1で終了のホイッスルが吹かれ、エンバペが衝撃的な活躍を披露したPSGが順当に準々決勝に歩を進めた。だがしかし、後半に意地の猛攻を見せ、1点を返して今季CLに別れを告げたソシエダは、試合後にアノエタの観客から大喝采を浴びせられている。マフラーを掲げ、イムノも大合唱していたソシエダのサポーターは、自分たちのチームに確かな誇りを感じていたようだ。

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