2日のラ・リーガ第15節、レアル・ソシエダは敵地エル・サダールでのオサスナ戦を1-1のドローで終えた。MF久保建英は先発フル出場を果たしている。
2012年から負けなしで現在5連勝中と、相性の良いエル・サダールに乗り込んだソシエダ。イマノル監督は前試合ザルツブルク戦(0-0)で80分間起用したオヤルサバルを控えとして、代わりにサディクを1トップで起用。ザルツブルク戦で約15分間プレーするだけにとどまった久保は、いつも通り右ウィングを務めた。
ソシエダはキックオフから2分後、ペナルティーエリア内でブディミルのお膳立てからモイ・ゴメスにネットを揺らされ、いきなり失点を喫する。かてて加えて16分には、右足首の負傷でバレネチェアがプレー続行不可能に……。イマノル監督は代わりにザハリャンをピッチに立たせている。
その後、オサスナ陣地でボールを保持して同点を目指すソシエダは、34分にペナルティーエリア内右の久保が左足でボールを叩いたものの、これはわずかに枠の右に外る。以降も5バックを敷く相手を前に攻めあぐねていたソシエダだったが41分、サディクがスコアをタイに戻すことに成功した。
ピッチ中央でボールを受けたナイジェリア代表FWは、ペナルティーエリア手前までドリブルで突き進み、右で久保がフリーとなっている状況でミドルシュートを選択。449日ぶりのゴールを決めた前節セビージャ戦(2-1)のように、その長い右足を振り切って枠内にボールを突き刺している。
同点で試合を折り返し、迎えた後半もボールを保持して攻め続けるソシエダ。61分にはペナルティーエリア手前右でボールを受けた久保が再び左足でシュートを放ったが、このグラウンダーのボールはGKセルヒオ・エレーラがセーブ。さらに前方にこぼれたボールをブライス・メンデスが頭で押し込もうとしたが、これもスペイン代表GKのまるで猫のような超反応のセーブに阻まれている。
イマノル監督は75分にティアニー&サディクを下げてアイエン&オヤルサバルを投入。また88分にはザハリャンも変えてアンドレ・シウバもピッチに立たせて猛攻を仕掛けたが、堅守を見せるオサスナにボールを跳ね返され続け、1-1のまま試合終了のホイッスルを迎えている。
ラ・リーガ連勝が2でストップしたソシエダは、勝ち点26で暫定6位につけている。なお久保はこれで公式戦ここ11試合ノーゴールに。ラ・リーガ開幕からの8試合では5得点を記録し、強烈なインパクトを残した日本人MFだが、最近は相手の徹底マークが当たり前となり、思うようにプレーできない状況が続いている。
またこの試合の61分にはオサスナの左サイドバック、モヒカが、マッチアップしていた久保との接触プレーで右ヒザを負傷。深刻な怪我をした可能性も取り沙汰されている。久保はモヒカと接触した直後、審判に対して抗議をしていたが、その後に事態を把握。交代でピッチを去るオサスナDFに近づき、ヒザの状態を案じていた。




