17日にラ・リーガ第7節、マジョルカ対レアル・ソシエダが行われ、1-0でマジョルカの勝利に終わった。マジョルカFW浅野拓磨、ソシエダMF久保建英はどちらもベンチスタートとなり後半からプレーしている。
第6節が1試合も終わっていない内に第7節の1試合が開催……。ソシエダのヨーロッパリーグの日程が重なるための処置だが、ラ・リーガ自体もプロモーションを行っていた日本人2選手の直接対決は、前半には実現せず。マジョルカのアラサテ監督もソシエダのイマノル監督もローテーションを敢行し、浅野も久保も控えとしてベンチに座っている。
前半はマジョルカのペースで試合が進む。前節、レアル・マドリー戦(0-2)で今季最高のパフォーマンスを披露したソシエダだが、ローテーションのためかこの日は低調で、ボールを保持しても崩しのアイデアも勇敢さもなかった。
より創造的かつ効果的なフットボールを見せていたマジョルカが先制を決めたのは、必然だったのかもしれない。32分、サム・コスタのクロスがバレネチェアの左手に当たってPKの判定に。キッカーのアブドンがGKレミーロの逆を突くシュートでネットを揺らして、ホームチームが先制している。ソシエダは直近3失点をすべてPKから決められた。
1点ビハインドのまま前半を終えたイマノル監督はハーフタイムに交代カードを切り、セルヒオ・ゴメスの代わりに久保を投入。久保は古巣マジョルカのサポーターから拍手を受けながらピッチに立っている。
迎えた後半、ソシエダは攻勢を強めようと試みるが、守りを固めるマジョルカ相手に打開策を見出せない。いつも通り右ウィングとしてプレーする久保は、最低でも2枚のDFと相対することになり、個人技を生かせない状況が続いた。
対してアラサテ監督は62分にムリキと浅野をピッチに立たせて、カウンターを強化。浅野を走らせる、ムリキにくさびを入れるといった形で、追加点の可能性を狙った。
ソシエダはオスカールソンなども入れて、さらに攻撃の意思を強めたものの、パフォーマンスの質は前半から変わらず低いまま(唯一可能性を感じたのはスチッチの積極的なシュートのみ)。結局、堅守を見せるマジョルカが1点のリードを維持したまま、試合終了のホイッスルが吹かれている。
マジョルカは今季ホーム初勝利。2勝2分け2敗という成績で暫定6位に位置している。一方ソシエダの成績は1勝1分け4敗で、泥沼と形容できるような状況に陥っている。




