17日のラ・リーガ第17節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナにベティスを迎える。この試合は25年前に亡くなった自クラブのサポーター、アイトール・サバレタ氏の追悼が行われるが、前日会見に出席したイマノル・アルグアシル監督は同氏とその家族に勝利を捧げる意欲を口にしている。
ソシエダはこのベティス戦で、25年前に亡くなった自クラブのサポーター、アイトール・サバレタ氏の追悼を大横断幕やコレオグラフィーを用いて行う予定だ。
サバレタ氏は1998年12月8日、アトレティコ・マドリー前本拠地ビセンテ・カルデロンの近くで、同クラブのウルトラスであるフレンテ・アトレティコのメンバーに胸部を刺されて亡くなった。それからソシエダ及びそのサポーターはサバレタ氏を団結の象徴として扱い、レアレ・アレナの応援スタンドには彼の名前をつけている。
イマノル監督は会見で、サバレタ氏のためにもこのベティス戦に勝利する意欲を語った。
「ああ、何よりもアイトールが亡くなって25年が経って行われる試合だ。レアルのすべてのサポーター、私、選手たちにとっては特別な人となる。アイトールの家族に勝利を捧げるために、全力を尽くしたい」
ただ、この試合でソシエダがベティス側にアウェーチケットを配らなかったことが大きな騒動となっている。ソシエダのジョキン・アペリバイ会長はその理由として、昨季ベティス戦で同クラブのウルトラスの中に、フレンテ・アトレティコのメンバーが混ざっていたことを挙げていたが、ベティスはソシエダの対応に納得がいかず首脳陣らが貴賓席で試合を観戦しないことを表明している。
この騒動について問われたイマノル監督は、次のように返答した。
「デリケートな問題だが、少し悪く解釈をされていると思う。確かに、サポーターが自分のチームを応援できないことは悲しい。だがこのような特別な試合で、25年前のアイトールのように誰かが殺されるような事態が起こることこそ、もっと悲しく、深刻だろう」
「ジョキンがそうした策を取らねばならなかったことには、大きな悲しみを感じている。フットボールにおいて最も美しいことは、対戦する2チームのサポーターが自分たちのカラーを守り、試合を楽しむことなのだから。しかし今回に関しては、適切な手段を講じたのだと思っている」




