10日のラ・リーガ第24節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのオサスナ戦を0-1で落とした。日本代表MF久保建英は先発フル出場を果たしている。
11月29日からの2カ月半、ホームの4試合をすべてドローで終え、サポーターに勝利を供していないソシエダ。4日後に迫ったチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグ、アウェーでのPSG戦に向けた景気付けとしても、このオサスナ戦では勝利がほしいところだ。
イマノル監督はPSG戦を意識して、ブライス、バレネチェア、ル・ノルマンらを温存。その一方で久保は2戦連続で先発させ、GKレミーロ、DFアランブル、スベルディア、パチェコ、ガラン、MFトゥリエンテス、スビメンディ、ミケル・メリーノ、FW久保、アンドレ・シウバ、ザハリャンでスタメンを組んでいる。
前半、ソシエダはいつも通りボールを保持しながらゲームを進めていくが、オサスナの5バックを前に苦戦。それでも少ないながら、久保を中心にチャンスを迎えていく。
ソシエダは35分、スベルディアのロングパスから久保が右サイドを突破し、折り返されたボールからアンドレ・シウバがヘディングシュート。これはわずかに枠を外れる。また38分には、今度はペナルティーエリア内右でボールを持った久保が自らシュートを放つも、GKセルヒオ・エレーラの好セーブに阻まれた。
試合はスコアレスの折り返しを迎え、49分にスコアが動いた。ゴールを決めたのは、アウェーのオサスナ。CKから久保のマジョルカ時代のチームメート、ブディミルが打点の高いヘディングシュートでネットを揺らした。
ビハインドを負ったソシエダは久保が気を吐き、右サイドのほか中央、左サイドにも顔を出してチームの攻撃に貢献する。51分にはペナルティーエリア内左からフリーでシュートを放つも、これはサイドネットを揺らすのみだった。イマノル監督は62分に交代カードを3枚切り、アンドレ・シウバ、ザハリャン、ミケル・メリーノをサディク、バレネチェア、ブライスに代えている。
攻勢を強めるソシエダは68分、左サイドのクロスに久保がフリーで飛び上がったが、直前のモヒカとの接触でバランスを崩していたためにシュートを打つことができず……。イマノル監督は両手で顔を抑えて、絶好のチャンスを逸したことを悔しがった。
オサスナは時間が経つに連れて守備の意識を高め、焦るソシエダをカウンターから苦しめる。厳しい試合展開を強いられるイマノル監督は72分、アランブル&トゥリエンテスとの交代でトラオラ&オラサガスティも投入。だが、どれだけ相手ゴールの近くでプレーを進めてもゴールは割れない。また86分には久保がエランドとの接触で右ひざを痛め、一時ピッチ外から出る場面もあった。
90分、ピッチに復帰した久保がペナルティーエリア内からシュートを放ち、カテナに当たったボールが枠内に飛んだものの、これはS・エレーラが問題なくキャッチ。結局、ソシエダは同点ゴールを決められないまま0-1で終了のホイッスルを迎え、ラ・リーガ第20節アスレティック・ビルバオ戦(1-2)以来公式戦7試合ぶり、リーグ戦では4試合ぶりの黒星を喫した。
ソシエダは勝ち点を37から伸ばせず。今節勝利したベティスに抜かれて7位に順位を落とし、さらに8位バレンシアにも抜かれる可能性がある。またチャンピオンズリーグ出場圏4位アトレティコ・マドリーとの勝ち点差は、暫定で11差となっている。




