8日のラ・リーガ第9節、レアル・ソシエダは敵地シビタス・メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー戦を1-2で落とした。イマノル・アルグアシル監督は試合後、PK判定の騒動について、極力言及しないように努めている。
アトレティコの堅守に苦しめられたソシエダは、22分にロングフィードからMFサムエル・リノの先制点を許す。73分にはFWミケル・オヤルサバルが同点弾を記録したものの、89分にFWアントワーヌ・グリーズマンがFWカルロス・フェルナンデスのハンドを誘発し、このPKをグリーズマン自身に決められて勝ち越された。ただ、PK判定に関しては騒動も巻き起こってる。69分にはソシエダのペナルティーエリア内で、似たような形でFWアルバロ・モラタがハンドを犯したようにも見えたが、その際にはPKが取られなかったのだ。
試合後、記者会見に出席したイマノル監督は、判定についての言及を嫌いながらも不可解さを隠せず。それでも自チームのパフォーマンスが素晴らしかったことを何よりも強調した。
「あのハンド判定について? そのために君たち(報道陣)がいるんだろう。私はチームが示したパフォーマンスだけに集中したい。後半の私たちは素晴らしく、同点にまで追いついた。2-1よりも1-2のスコアに近づいていたはずだ」
「私は失点しても落ち込まなかったチームを誇りに思っている。私たちは本当に偉大なアトレティコを上回ったんだ。自分たちのホームで14連勝してる彼らを相手に意気消沈することがなかったんだよ」
イマノル監督はその一方で、「ハンドかそうじゃないかの基準が理解できるかだけ答えてほしい」と言われると、ポツリとこう返した。
「それは誠実に言ってノーだ」
この試合の前日会見では、ディエゴ・シメオネ監督がソシエダよりもアトレティコの方がCLからの休みが1日少ないことを指摘し、話題となった。だがイマノル監督は、どちらにとっても疲労が言い訳にならないことを強調する。
「フィジカルの話については、私にとってはごまかしに過ぎない。彼らも私たちもそれを言い訳にできないはずだ。アトレティコは私たちよりもこなしている試合数が一つ少ないのだから(ラ・リーガ第4節セビージャ戦が台風予報で延期に)。私たちは正面切って彼らと大戦した。彼らと私たちはそれぞれのやり方でプレーし、そのどちらにも正当性がある」
「シメオネのアトレティコは圧迫してくるときにしっかりと圧迫し、なおかつトランジションからゴールの状況を生み出せる選手たちを擁している。前半の私たちは技術レベルで高次元のプレーを義務付けられた。私は後半、選手たちにより大胆に、もっと速くボールを回すよう指示したよ。なぜならピッチ状態が最悪だったからね」
「しかし言い訳はしない。後半は前半と違うレアルを目にすることができ、私はそれを心に残している」


