Takefusa KuboGetty Images

ソシエダがカディスとスコアレス…徹底マークとラフプレーに苦しんだ久保建英、相手選手に“ハンマー投げ”をされて激昂

21日のラ・リーガ第18節、レアル・ソシエダは敵地ヌエボ・ミランディージャでのカディス戦をスコアレスドローで終えた。MF久保建英は先発フル出場を果たし、この日も相手の徹底的なマーク、ラフな守備に苦しんでいる。

ここ3試合を1勝2分けで終えた6位ソシエダは、チャンピオンズリーグ出場圏の4位以内が徐々に遠ざかりつつある。2023年最終戦に勝利し、良い感触で2024年を迎えたいところだが、やはりカディスは難敵だった。

ソシエダはボールこそ保持するもののカディスの堅守速攻を前に苦戦し、不用意なボールロストから相手の決定機も許してしまう。どちらのペースとも言えない前半だが、よりゴールに近づいたのはカディスで、ソシエダは守護神レミーロの好守で何とか失点を防いでいた。

この日も4-3-3の右ウィングとしてプレーする久保はというと、やはり1トップのサディクとの相性が悪く、なおかつ右サイドバックがトラオレではなくオドリオソラであるために、同サイドでの連係プレーもチグハグ……。相手の徹底マークは相変わらずで、それを攻略する材料に乏しかった。また44分にはカディスのボランチ、アルカラスが咄嗟に出した腕が腹部に当たって、痛みで地面にうずくまる場面もあった(アルカラスにイエローカードは出ず)。

試合はスコアレスのまま折り返しを迎え、イマノル監督はハーフタイムにオドリオソラとの交代でトラオレを投入する。

迎えた後半、ソシエダは59分に久保のチャンスメイクから決定機を迎える。ペナルティーエリア内右の日本人MFのクロスからエリア内左のスビメンディが左足ボレーでゴールを狙ったが、これはクロスバーに当たった。

トラオレ投入によってソシエダの右サイドに存在した渋滞は解消され、久保はある程度自由にプレーできるようになっていた。が、66分にはトラオレがフィジカルの問題でプレー続行不可能に…。イマノル監督は68分にサディク、ミケル・メリーノ、トラオレを下げてエルストンド、トゥリエンテス、カルロス・フェルナンデスをピッチに立たせたが、新たに右サイドバックを務めたエルストンドまで負傷して最終的にアイエンが投入されている。

その後はカディスの攻勢が続き、久保は存在感を消すことに。そうした中で84分には、久保がドリブルを開始しようとしたときにアルカラスに腕を引っ張られ、そのままつかまれ続けたことでグルグルその場で回りながら、最後には体を投げられるという出来事が……。まるでハンマーのように投げられた久保は、アルカラスの胸を手で思い切り押すなど激昂。審判はカディスMFに対して、ここでイエローカードを提示している。

試合は、結局スコアが動かぬまま終了のホイッスル。ソシエダは後半もカディスのチャンスを幾度か許し、しかしながらレミーロが好セーブを見せて無失点を最後まで維持している。

前節ベティス戦に続きドローゲームを演じたソシエダは、勝ち点を31までしか伸ばせず6位に位置。4位アトレティコ・マドリー(1試合未消化)、5位アスレティック・ビルバオには勝ち点4差をつけられている。

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