3日に昨季コパ・デル・レイ決勝アスレティック・ビルバオ対レアル・ソシエダがアンダルシアのカルトゥハで行われ、1-0で勝利したソシエダが通算3回目の同大会制覇を果たした。
バスクの両雄が一試合で直接的にタイトルを争うのは、史上初のこと。そのために観客を入れることを目的に延期されながらも、結局はパンデミックが収束せず、誰もいないスタジアムで行われることになった。だがビルバオもサン・セバスティアンも試合当日には赤白、青白のカラーを纏う人々であふれ、この一戦に懸ける思いを伝えている。
その思いを受け止める両チームは前半、ミスを恐れてかおとなしいプレーに終始。ソシエダがボールを保持して攻め込み、堅守を見せるアスレティックがダイレクトな攻撃でゴールをうかがったが、チャンスに乏しく時間だけが流れていった。最も惜しかった場面をつくったのはビルバオで、32分にイニゴ・マルティネスがミドルシュートを放ったが、これはGKレミーロのセーブに阻まれている。前半はスコアレスのまま終了した。
迎えた後半、63分についにスコアが動く。イニゴ・マルティネスがペナルティーエリア内でポルトゥを倒したとして、一発退場の判定に。その後VARでレッドカードは取り消されたがPK判定は変わらず、キッカーのオジャルサバルがこれを決め切り、ソシエダが先制に成功している。
堅守速攻を主要武器とするアスレティックにとって、ビハインドは厳しいものに。そこから必死に同点弾を目指したが、引いて守ることも意識し始めたソシエダからゴールを割ることができない。結局、ソシエダが虎の子の1点を守り切り、1987年以来となるタイトルを獲得することに成功した。ソシエダは1909年、1987年に続き、3回目のコパ優勝となった。
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