24日に行われたラ・リーガ第23節、レアル・マドリー対アトレティコ・マドリーは1-1でドローで終了した。
スペイン首都の両雄が相見えるのは、同じくサンティアゴ・ベルナベウを舞台とした1カ月前のコパ・デル・レイ準々決勝以来。敗退したアトレティコのヒル・マリンCEOが、審判への不満を爆発させたことでも記憶に残る一戦だったが、当時低調だった両チームはここ最近に勢いをつけている。レアル・マドリーはアンフィールドでのリヴァウール戦で5-2の大勝劇を実現し、対して参加しているラ・リーガだけになったアトレティコはここ4試合を3勝1分けで終えて1失点しか許していない。
21日に逝去したマドリー名誉会長アマンシオ氏の黙祷が行われてから試合はキックオフを迎える。ミッドウィークにリヴァプール戦をこなしたマドリーと堅守を復活させたアトレティコの試合は、やはり手堅いものに。ボールを保持したレアル・マドリーはアトレティコの守備ブロックを崩す術を見つけられず、対して引いて守るアトレティコはグリーズマンを起点とした速攻からゴールを狙うも相手ペナルティーエリアにほとんど到達できなかった。
いわゆる“半分のガス”でプレーするマドリーと堅守重視のアトレティコは、ほとんどチャンスを迎えられないまま前半終了を迎える。なおアトレティコは20分にヘイニウドが負傷してストレッチャーで退場に(交代で出場したのはヒメネス)。容体が心配される。
後半になっても状況は変わらず。ハーフタイム、パブロ・バリオスをアンヘル・コレアに代えていたシメオネ監督は57分、マルコス・ジョレンテまでも負傷してレマルもピッチに立たせる。対するアンチェロッティ監督は63分、セバジョス、クロース、アセンシオをモドリッチ、カマヴィンガ、チュアメニと交代。中盤を投入した3選手で構成し、右インサイドハーフだったバルベルデをアセンシオの代わりに右ウィングとしている。
そして64分には、A・コレアがリュディガーに対するひじ打ちによって一発退場となってアトレティコが10人に。数的優位に立ったアンチェロッティ監督は77分、ナチョをアタッカーのアルバロ・ロドリゲスに代えて、カマヴィンガを左サイドバックとする攻撃的采配を見せたが、まさかその直後に失点をしてしまった。アトレティコは78分、左サイドからのプレースキックでグリーズマンがクロスを送ると、ヒメネスがヘディングシュートでクルトワを破った。
だが、レアル・マドリーもセットプレーからすぐさま反撃。85分、モドリッチの右CKから、A・ロドリゲスが193センチの長身を生かした打点の高いヘディングシュートを突き刺した。18歳のウルグアイ人FWはダービーという舞台で、記念すべきトップチームでの初得点を記録している。
その後、レアル・マドリーは猛攻を仕掛けて逆転を目指したが、結局ドローのまま試合終了のホイッスルが吹かれることになった。3連勝を逃した2位レアル・マドリーは、翌日にアルメリア戦を控える首位バルセロナとの勝ち点差を7までしか縮められず。勝ち点を10差まで広げられるチャンスをつくってしまった。同じく3連勝を逃した4位アトレティコは、同日にバレンシア戦に臨む3位レアル・ソシエダとの勝ち点差を1とするにとどまった。
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