レアル・ソシエダMFマルティン・スビメンディの獲得を狙っていることが報じられたレアル・マドリーだが、スペインメディアの間でも可能と不可能で見解が分かれている。
スペイン首都に本拠を構え、レアル・マドリーの情報に強い『マルカ』と『アス』は、アーセナル移籍が確実視されていたスビメンディに対して、マドリーが獲得の動きを見せていると報道。『マルカ』によれば、マドリーはシャビ・アロンソ新監督およびクラブ首脳陣がスビメンディに強い関心を持っており、同選手の関係者に問い合わせてアーセナル加入がまだ決定していないことを聞きつけたという。今後はソシエダとコンタクトを取るなどして、獲得の動きを本格化させる見込みと伝えている。
だが、こうした報道を受けたイギリスの有力メディアは、スビメンディのアーセナル移籍がすでに選手、ソシエダとの三者間で合意していることを強調。レアル・マドリーに入り込む余地はすでにないとしている。またスペインメディアでも、ラジオ局『カデナ・セール』の名物フットボール番組“エル・ラルゲーロ”も、マドリーに獲得の可能性がないと主張している。
“エル・ラルゲーロ”の司会者マヌ・カレーニョ氏は、19日の放送で次のように発言した。
「現在、メディアではある選手のことが盛んに報じられている。スビメンディだ。私の意見ではなく、私の持つ情報を言わせてもらうが、スビメンディについては……何も報じることはない」
また『カデナ・セール』のレアル・マドリー番アントン・メアナ記者も、同番組で次のように語っている。
「他メディアの報道にも敬意を払うし、『マルカ』と『アス』を読んだときには不安にもなった。マドリーはスビメンディの獲得に動いている、シャビ・アロンソが彼を求めている……とのことだが、アーセナルに近い関係者にコンタクトを取ると、すでにオペレーションは完了していると言われた。スビメンディは来季、アーセナルで、アルテタの指揮のもとでプレーするだろう」
「100%そうなると私は言えない。これはフットボールで、何が起こるかは決して分からないからだ。ただ情報源には色々な人物がいて、私が関係を持つアーセナルに近い人物によれば、たとえシャビ・アロンソがスビメンディのことをどれだけ求めていても、(アーセナルとスビメンディの)合意が破棄されること、レアル・マドリーでプレーすることはないそうだ。私はその情報に大きな信頼を置いているよ」
なお『マルカ』電子版は、マドリーのスビメンディ獲得の可能性を否定する報道を受け、記事を1本掲載。「アーセナルは動揺していない」「ロンドンからは落ち着き払った様子が伝わってくる」など、“あくまでもアーセナル側が”揺るぎない姿勢を示していることを強調した。その一方で『アス』は10日付の紙面記事において、「マドリーはスビメンディのアーセナル移籍が決定していないことを信じており、シャビ・アロンソも希望を保ち続けている」と記している。




