フランス人監督ジネディーヌ・ジダン氏が、レアル・マドリー指揮官時代を振り返っている。
現役時代に“史上最高の選手の一人”という名声を獲得し、監督としては選手時代の古巣でもあるレアル・マドリーで、チャンピオンズリーグ(CL)3連覇の偉業を成し遂げたジダン氏。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』主催の“フェスティバル・デッロ・スポルト”に参加した同氏は、1998年のフランス・ワールドカップ優勝に次ぐ最高の瞬間として、マドリー監督時代の一戦を挙げた。それは2回目のCL優勝を果たした、2016-17シーズンの決勝ユヴェントス戦(4-1)だった。
「ワールドカップに続く最高の瞬間は? 2回目のCL優勝だね。私たちが後半に見せたプレーは、本当にスペクタクルなものだった。4、5、6回は見返したが、その度にこう言ったよ。『これがフットボールだ』ってね。完璧だったよ」
レアル・マドリーはその試合で、20分にFWクリスティアーノ・ロナウドが先制点を決めるも、27分にFWマリオ・マンジュキッチの同点弾を許した。だが61分にMFカセミロが勝ち越しゴールを記録すると、64分にC・ロナウド、90分にMFマルコ・アセンシオが加点している。
ジダン氏はまた、C・ロナウドとMFルカ・モドリッチのどちらを再び指導したいかを問われて、次のように返答している。
「どちらも並外れた選手だ。その質問には答えられない。私は2人とも好きだからね。クロース、ベンゼマも同様だ。私は信じられない選手たちを擁していた」
「彼らを擁すること、彼らの練習を見るのは最高だった。彼ら3〜4人がプレーすれば、ボールがどこにあるのかが分からなくなるんだ。モドリッチ、クロース、イスコ、ベンゼマ、ロドリゴ……彼らは決してボールを失わなかったよ。凄まじかったね」
その一方で、試合後にディナーをしたい選手が誰かを質問されると、自身に似ているという選手たちの名を挙げた。
「モドリッチ? 確かに彼かな。それとクロースもね。彼らはいつも控えめで、私が好むタイプだ。ピッチ内では雄弁に語り、ピッチ外ではおとなしく、家族と一緒に過ごす。私たちはとても似ているよ」


