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レアル・マドリー、ヴィニシウスに対する「死ね」チャントを受けて審判を訴える!「試合の報告書でその事実を意図的に隠した」

レアル・マドリーは18日、スペインフットボール連盟(RFEF)の規律委員会に対して、フアン・マヌエル・ムヌエラ主審を訴えたことを発表した。

この訴えは16日のラ・リーガ第29節、エル・サダールでのオサスナ対レアル・マドリー(2-4)で、マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールに向けて叫ばれたチャントがきっかけとなっている。

この試合の後半途中、レアル・マドリーのコーナーキックの場面で、オサスナの一部サポーターはヴィニシウスに「ヴィニシウス・ムエレテ(死ね)!」と繰り返し叫んだ。これを耳にしたマドリーDFダニ・カルバハルはマルティネス・ムヌエラ主審の方を見ながら、人差し指を自分の耳に向けてチャントを聞くよう求めた。が、ムヌエラ主審は反応を見せず、試合の報告書においても観客の雰囲気は「通常」と評している。

なおヴィニシウスはそのチャントの後、自身にとって2点目、チームにとって4点目となるゴールを決めたが、その際にスタンドに向かって聞き耳を立てるジェスチャーをしていた。

レアル・マドリーはムヌエラ主審が、このチャントを試合の報告書に反映しなかったことを重く受け止めて、規律委員会に訴えを起こしたことを発表。声明で、次のように記している。

「我がクラブは審判の報告書における怠慢を重く受け止め、フアン・マルティネス・ムヌエラ主審をスペインフットボール連盟の規律委員会に訴えました。この審判は我々の選手ヴィニシウスに対して繰り返し行われた屈辱的な叫びを、意図的および故意に隠しました。その場面で、我々の選手たちが起こっていることを執拗に彼に知らせていたにもかかわらず、です」

「加えてレアル・マドリーは連盟の同機関に対して、前述した屈辱的な叫び、侮辱自体についての訴えを起こすと同時に、この件をスポーツにおける反暴力、反差別、反外国人嫌悪、反不寛容の国家委員会に持ち込んでいます。叫んだ人間の特定および処分のためです」

レアル・マドリーはバルセロナ、アトレティコ・マドリーとのアウェー戦でヴィニシウスに対して差別・憎悪的な侮辱があったとして、行為に及んだ人間を特定するべく差別・憎悪犯罪を取り扱う検察にも提訴を行なっていたが、今回のエル・サダールの一件をその訴えに含めることも併せて発表。そして、声明をこのように締めている。

「レアル・マドリーは人種差別、差別、憎悪的な暴力を今一度非難するとともに、我々の選手ヴィニシウス・ジュニオールが苦しんでいるその暴力を根絶するために、必要な手段を講じることを求めます」

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