5日のラ・リーガ第12節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのラージョ・バジェカーノ戦をスコアレスドローで終えたレアル・マドリー。スペイン紙『アス』のハビエル・シジェス副編集長は、同チームがシステムを4-3-1-2から4-3-3に戻すべきとの考えを示している。
マドリーは前半からボールを保持して攻撃を仕掛けたものの、ラージョの堅守を前に苦戦。迎える決定機を決め切ることもできず、クラシコに続く勝利を挙げることはかなわなかった。マドリーが無得点で試合を終えるのは、これが今季初のことだ。
シジェス副編集長は試合後、マドリーの攻撃的欠陥が露呈した一戦との見解を示した。前節、ベリンガムの終盤の2得点でクラシコを制したマドリーだが、現在のパフォーマンスでればラージョに引き分けても、別に「驚くべきではない」と記している。
「マドリーはクラシコで勝ち取ったものをラージョ戦で落とした。驚くべきではない。マドリーのプレーは本来あるべきものとはかけ離れているのだから。彼らは攻撃面で再びしくじっている」
「フランシスコ率いるチームはいつもより勇敢ではなく、後方でブロックをつくってマドリーをせき止めた。ラージョは生きて帰るための道が、自陣に引きこもることにあると知っていたのだ。マドリーがポジショナルな攻撃で苦労しているために」
マドリーはベンゼマが退団してベリンガムが加入した今季、システムを4-3-3からベリンガムをトップ下に置く4-3-1-2に変更した。だがシジェス副編集長は、1トップの人員不足などさておくとしても、4-3-3でプレーした方が選手たちを生かせると説いた。
「この試合はフランシスコが望むような展開で進んだ。左サイドのヴィニシウスはラティウ、また彼のサポートに入るイシとオスカル・バレンティンに止められた。アンチェロッティはその後、ロドリゴを入れて1-4-3-3にシステムを戻している。マドリーは再び、そのフォーメーションを使用しなくてはならないはずだが、しかし昨日の試合では役立つことはなかった。ラージョは後方で素晴らしいプレーを見せ、マドリーの攻撃は欠陥だらけだった」
「マドリーのシステム変更で、最も被害を受けているのはヴィニシウスだ。彼は1-4-3-3で手にできていた優位な状況を失っている。ポジショニングが曖昧で、マドリーのために深みを取る動きが見せられなくなった」




