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ライプツィヒ戦の態度に批判集まるヴィニシウス、アンチェロッティが擁護「彼ほどひどい扱い受けている選手はいなかった」

10日のラ・リーガ第28節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのセルタ戦に臨む。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、RBライプツィヒ戦での態度に批判が集まるFWヴィニシウス・ジュニオールを擁護している。

チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグ、ベルナベウでのRBライプツィヒ戦(1-1、2戦合計2-1で準々決勝進出)でゴールを決めたヴィニシウスだが、物議を醸す振る舞いも見せていた。ゴールを決める直前、ブラジル代表FWはDFヴィリ・オルバンが軽く触れただけで倒れたと、立ち上がった同選手を両手で突き倒してイエローカードを受けている。下手をすればレッドカードを提示されていた可能性もあり、スペイン『マルカ』はクラブやチーム内でも批判の声が上がっている行為だったと報じていた。

しかし公の場に表れたアンチェロッティ監督は、ヴィニシウスのことを全面的に擁護する。マドリーの背番号7がフットボール界の才能ある選手の中で、最も「ひどい扱い」を受けているとの見解を示した。

「少し歴史や統計を振り返ったのだが、ヴィニシウスほどにひどい扱いを受けている選手はこれまで見たことがない。彼はありとあらゆることを言われている。ありとあらゆることをされている。それなのに、彼が一体何をすべきだと言うんだ?」

「ヴィニは打撃を与えられ、侮辱やブーイングを浴びせられている。だが選手本人はゴールを決め、アシストを記録しているだけなんだよ。私が思うに、皆がヴィニに対する態度を改めるべきなんだ。あれだけの才能を持つ選手があれだけ苦しんでいるなど、これまで見たことがない」

「バジェカス(ラージョ本拠地)で、彼は空手の打撃を頭に受けたが、イエローカードすら提示されなかった。なのにライプツィヒ戦で相手を押して、レッドカードを求められるなど……。何かを判断するとき、着ているユニフォームも考慮に入れるべきじゃないだろう」

RBライプツィヒとの2ndレグでは、今季ワーストとも呼べる試合を演じたレアル・マドリー。アンチェロッティ監督は試合直後に「精神的な消耗」も要因と話していたが、その発言を訂正している。

「私はそんなことを言ったのか? 覚えていないな。1stレグに1-0で先勝し、少しリードしていたために緊張が緩んだ可能性もある」

「プレッシングでリスクを負わなかったが、それが精神的な疲労のためだったとは思わない。ただ、リードしていることを少し考慮してしまったんだ。私はそうした状況で、どのように試合を準備すればいいのか理解していない。過去にはシャルケ、チェルシーとの試合でも同じことが起こった。ただ『リードしていることを考えるな』と言うことはできないよ。そう言うと、逆にリードしていることしか考えなくなるからね(笑)」

「私たちはジローナ戦で今季最高の試合を演じたが、そこからプレーレベルを落としている。何がいけないのかを考え、改善していかなければならない。心配はしていないよ。水曜の試合はインテンシティーと試合に臨む姿勢が足りていなかった。だから明日はインテンシティーと姿勢を見せたい」

アンチェロッティ監督はその一方で、バレンシア戦(2-2)でヒル・マンサーノ主審を侮辱したとして、2試合の出場停止処分を科されたMFジュード・ベリンガムについても触れている。レアル・マドリーはスペインフットボール連盟の上訴委員会に不服申し立てを行なったが、処分が取り消されることはなかった。

「私たちは上訴を行なった。処分が大袈裟で、適切ではないと考えたからね。試合の報告書にもあった通り、あれは侮辱ではなかった。ベリンガムが目をつけられていないことを願うよ。彼はほかの選手と同じように抗議をしているだけだ。彼より大袈裟に抗議をする選手も、わんさかいるんだよ」

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