8日のラ・リーガ第28節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベルでのビジャレアル戦を2-3で落とした。
コパ・デル・レイ準決勝セカンドレグでバルセロナを4-0(2戦合計4-1)で下して、大きく士気を上げたマドリー。チャンピオンズリーグ準々決勝チェルシー戦を控えた状況で行われるこのビジャレアル戦、アンチェロッティ監督はやはり大幅なローテーションを敢行した。
イタリア人指揮官はカルバハル、ミリトン、カマヴィンガ、バルベルデ、モドリッチ、クロースをベンチに置き、GKクルトワ、DFルーカス・バスケス、リュディガー、アラバ、ナチョ、MFアセンシオ、チュアメニ、セバジョス、FWロドリゴ、ベンゼマ、ヴィニシウスをスタメンとしている。
ポゼッションを信条とするセティエン監督のビジャレアル相手に、マドリーはヴィニシウスを起点とするカウンター中心の攻めを見せ、15分にスコアを動かすことに成功する。アセンシオがヴィニシウスとの連係からペナルティーエリア内左、ゴールライン際まで侵入してクロスを送り、これがパウ・トーレスのオウンゴールを誘発した。
しかし39分、ビジャレアルも反撃。点を決めたのはこの日も切り裂くような鋭いドリブルを見せて、マドリー守備陣をきりきり舞いさせていたチュクウェゼ。ついに本格ブレイクを果たした感のある23歳FWは、ペナルティーアークでボールを受けると眼前のナチョをフェイントでかわし、落ち着き払ったシュートでGKクルトワも破っている。
同点に追いつかれて試合を折り返したマドリーだったが、48分に好調ヴィニシウスが勝ち越し点を獲得した。ペナルティーエリア手前でセバジョスの横パスを受けたブラジル代表FWは、マンディを股抜きでかわしてエリア内に入り込むと、ペドラサのチャージに動じることなく右足でシュートを放ち、GKレイナを破っている。ヴィニシウスは今季ラ・リーガ9得点目、公式戦21得点目で、昨季の自己記録22得点にあと1点まで迫っている。
ハーフタイムにアラバをミリトンに代えていたアンチェロッティ監督は、59分にベンゼマとの交代でバルベルデを投入。しかし、その後にはビジャレアルの攻勢にさらされることになり、71分に再び同点ゴールを許してしまう。チュクウェゼの折り返したボールから、途中出場のモラーレスにネットを揺らされた。
アンチェロッティ監督はその後、チュアメニ、セバジョスを下げてモドリッチ、カマヴィンガを投入。だが、その後も状況は変わらずビジャレアルにペースを握られ続けると、79分にチュクウェゼにさらなる一撃をお見舞いされた。ナイジェリア代表FWは右サイドからペナルティーエリア手前に切れ込んで、左足を一閃。強烈な勢いのボールはクルトワが横っ飛びしても届かず、そのまま枠内左に収まっている。
マドリーは82分、ペナルティーエリア内に侵入したカマヴィンガがマンディのハンドを誘発した可能性があったが、VAR介入の結果PKは取られず。結局、1点ビハインドのまま試合終了のホイッスルを聞くことになった。2位レアル・マドリーは10日にジローナ戦に臨むバルセロナに勝ち点を15差に広げられる可能性がある。




