レアル・マドリーは12日にラ・リーガ第24節、敵地ラ・セラミカでのビジャレアル戦に臨み、スコアレスドローで試合を終えた。
マドリーにとって、パリ・サンジェルマンとの大一番直前の一戦。この試合でもベンゼマを負傷で欠くアンチェロッティ監督は、出場停止明けのヴィニシウスほかベイルを先発で起用し、GKクルトワ、DFカルバハル、ミリトン、アラバ、マルセロ、MFクロース、カセミロ、バルベルデ、FWアセンシオ、ベイル、ヴィニシウスの4-3-3システムを採用している。
マドリーはラ・セラミカでの直近4試合をすべて引き分けに終えているが、今回もやはり苦戦を喫する。チュクウェゼに左サイドを幾度も攻略されると、18分にはダンジュマにポスト直撃となるシュートを許した。幾度もゴール前に迫られながらも、何とか無失点を維持するマドリーは42分、カセミロのロングボールからベイルが最終ラインを突破してペナルティーエリア内左に侵入。しかし巧みなトラップから放ったシュートは、GKルジの好セーブに阻まれている。
前半をスコアレスで終えたマドリーは後半、攻勢を強めて決定機を迎えていったが、決め切れない。まず56分、速攻からベイルが打ったシュートはクロスバーに直撃。その3分後にはバルベルデがパレホからボールを奪取してヴィニシウスがフィニッシュに持ち込んだが、こちらはルジがセーブ。66分には再びベイルがボールを叩いたものの、これもルジに止められている。
アンチェロッティ監督は75分に1枚目の交代カードを切り、ベイルを下げてヨヴィッチを投入。ベイルは決定機こそ決めきれなかったが、フィニッシュまでのプレーは申し分なく、今後有用な存在になる可能性を予感させた。イタリア人指揮官はさらに79分、アセンシオ&バルベルデとの交代でロドリゴ&モドリッチをピッチに立たせ、82分にはヴィニシウ&マルセロをアザール&ナチョに代えて、交代カードを使い切った。
しかし一気に5選手を交代したマドリーは攻撃のリズムを欠き、逆にビジャレアルの攻勢に遭う。アディショナルタイムになって速攻からようやくチャンスを迎えたが、ヨヴィッチのループがポストに当たるなど最後まで決定力を欠き、0-0で試合終了のホイッスルを聞くことになった。ラ・リーガここ3試合の成績が1勝2分け、公式戦ここ4試合は1勝2分け1敗と停滞気味のマドリーは勝ち点を54までしか伸ばせず、前日にエルチェに敗れたセビージャに4差まで縮められている。
Getty Imagesレアル・マドリー、PSG戦前最後の試合に勝てず…ビジャレアルと0-0で公式戦ここ4試合わずか1勝
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