レアル・マドリーの1月の移籍市場について、『The Athletic』の番記者が分析している。
今夏にシャビ・アロンソ監督が就任し、移籍市場では約1億8000万ユーロの大型補強を敢行したレアル・マドリー。開幕7連勝と好スタートを切ったものの、直近の公式戦5試合ではわずか1勝(3分け1敗)と急失速しており、ラ・リーガでも暫定ながら首位のバルセロナに4ポイント差をつけられている。
そんなレアル・マドリーだが、1月の移籍市場は「それほど活発ではないものの、すでに強化したいポジションは特定している」模様。『The Athletic』のマリオ・コルテガナ記者は、「しかし、新戦力を獲得する前に選手売却を考えているはずだ。現在、チームはほぼ満員である。つまり放出についても動きはあるし、契約満了を迎える選手の決断も下される」と指摘した。
同氏によると、レアル・マドリーはセンターバックとミッドフィルダーの獲得を目指してマーケットを精査しているとのこと。契約満了を迎えるアントニオ・リュディガーの去就は未定、ダヴィド・アラバはフリー退団が濃厚であり、現状の選択肢が3選手に限られているため、センターバックの補強を検討しているようだ。また中盤に関しては、ルカ・モドリッチとトニ・クロースが退団して以降、欠けているリズムをコントロールできる選手を探し求めていると伝えられている。
そして具体的な候補としては、ダヨ・ウパメカノ(バイエルン・ミュンヘン)が「魅力的な選択肢の1つ」に。イブラヒマ・コナテに関してはリヴァプールに「獲得に動かない」と直接伝えており、マーク・グエイ(クリスタル・パレス)は現時点では優先事項ではないとのこと。また中盤に関しては、アダム・ウォートン(クリスタル・パレス)やキース・スミット(AZ)らが候補であるという。さらに、900万ユーロでの買い戻し条項を持つ21歳のアルゼンチン代表の新星MFニコ・パス(コモ)の状況にも注目が集まっているようだ。
■選手売却も?
一方で放出に関しては、ロドリゴへのオファーが届けば検討に入る模様。今夏にもクラブ側は売却を受け入れる考えだったようだが、本人の意思で残留している。しかし、現在30試合連続ノーゴールに終わるなど結果を残せず、クラブは再び放出を考えているとのこと。また、ダニ・セバージョスとフラン・ガルシアも放出候補に。セバージョスに関しては契約が2027年までのため、要求額を引き下げる可能性があると伝えられている。
さらに、出番を得られないFWエンドリッキは、12月中には正式にリヨンへのレンタル移籍が成立するとのこと。今後の動向に注目だ。


