レアル・マドリーの4月の補強活動について、『The Athletic』が伝えている。
今季ラ・リーガでは29試合を終えて2位バルセロナに8ポイント差をつけ首位を走り、チャンピオンズリーグ(CL)でも準々決勝まで駒を進めたレアル・マドリー。2つのビッグタイトルを追う中で、来季のチーム強化に向けた重要な1カ月を迎えることになるようだ。
『The Athletic』によると、3月と4月は所属選手の契約更新や補強に関する交渉が加速する時期であり、レアル・マドリーは毎年CLラウンド16の終了まで待つ傾向があるという。そして4月に向け、複数の重要な契約に動いていると伝えた。
補強に関しては、バイエルンDFアルフォンソ・デイヴィスがターゲットに。すでに代理人と話を進めており、今夏の加入、もしくはフリーとなる来夏の移籍で合意に達した模様。バイエルン側はフリー放出を望んでおらず、契約延長できない場合は今夏に売却する可能性が高いようだ。またデイヴィスの状況は、フェルラン・メンディとフラン・ガルシアの去就に影響を与えることになるという。
そして「最も重要な話題はキリアン・エンバペ」としつつ、2月13日の時点で同選手がパリ・サンジェルマン(PSG)側に契約延長しないことを通達したと指摘。レアル・マドリー上層部は移籍の確信を持っており、同日にロッカールームでも共有されたようだ。しかし、未だ契約を結んだかについては情報が錯綜している模様。関係者は「この件について話すのは5月まで待たないと」と語ったという。これは、エンバペとPSGが退団に際して金銭的な調整が済んでいないからだと伝えている。
さらに『The Athletic』は、6月末で契約が満了となる4選手の状況についても報道。ルーカス・バスケスとナチョに関しては、アンチェロッティ監督や上層部も残留を希望。バスケスは交渉が進んでいるが、ナチョには正式なオファーは未だないようだ。一方でトニ・クロースに対し、レアル・マドリー上層部は選手が希望すればいつでも契約更新できることを通達。残すは本人の決断のみだという。
しかし、ルカ・モドリッチの状況は異なるようだ。今季出場機会が激減したことに不満を抱えているクロアチア代表だが、レアル・マドリーは38歳という年齢の選手と契約を更新した前例がない。しかし未だプレーはトップレベルであり、本人も残留を熱望していることから、話し合いが必要な状況に。アンチェロッティ監督は、仮にモドリッチが引退を決断するのであれば、コーチとして加わるオファーもしているようだ。一方でモドリッチが契約を更新しない場合、サウジアラビアではなく、他のヨーロッパクラブがメジャーリーグ・サッカーが選択肢になると伝えられている。






