2日のラ・リーガ第33節、ホームでのレアル・マドリー戦で先制点を記録し、レアル・ソシエダの2-0勝利に貢献したMF久保建英。試合後には、古巣相手のゴールが特別なものであったとの感想を述べた。
久保は昨季まで所属していたレアル・マドリーを相手に、47分に先制点を記録。スルロットのハイプレスを受けたミリトンがクルトワにバックパスを送ったが、このパスの精度が大きく狂った。クルトワの横を通り過ぎたボールに抜け目なく、一気に詰めてきた日本人MFは、左足で無人のゴールに押し込んでいる。
ラ・リーガでレアル・マドリー相手にゴールを決めた史上初の日本人選手となった久保。試合後、スペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューに応じた同選手は、この勝利について次のような感想を述べた。
「大切な勝ち点3です。ホームでの試合が残っているチームの中で、間違いなく最も強かった相手ですしね。サポーターの応援などがあって、僕たちは勝利をつかむことができました」
またゴールの場面でいつ「決められる」と感じたかを問われると、こう返した。
「それは覚えてないですけど。前半はうまくプレスがはまり2〜3回のウイ!(スペイン語で、惜しいチャンスがあったときに発する言葉)があって、最後にゴールを決めることができましたけど、どのチャンスがゴールになってもおかしくはなかったです」
「レアル・マドリー相手のゴールが特別か? そうですね。ノーとは言いません。彼らは最高のチームの一つというか……今はおそらく世界で一番のチームだと思いますし。とても幸せですよ。少なくとも、僕の名前がニュースで流れますしね」
一時期は不調に陥ったソシエダだが、ここ4試合を3勝1分けで終えるなど再び上昇気流に乗り始めている。
「僕たちはずっとトライしてきたと思っています。結果が出なくてもずっとトライしてきましたし、今、全員で前に進むことができています」
4位につけるソシエダと5位のビジャレアルとの勝ち点差は8。チャンピオンズリーグ(CL)出場も現実味を帯びてきた。
「CL出場を決めるまでにあと必要な勝ち点数? 下との勝ち点差の余裕はありますが、残り試合に勝っていけば間違いなくチャンピオンズに出れるわけなので、一試合一試合、勝ち点3ずつ獲得することを目指したいですね」
なお久保が「少なくとも僕の名前がニュースで流れますしね」と“クールに”発言した後、インタビュアーは笑って「いつもニュースになっているじゃないか」と口にしていた。




