21日のラ・リーガ第10節、レアル・マドリーは敵地サンチェス・ピスフアンでのセビージャ戦を1-1のドローで終えた。
マドリーにとっては首位を走り続けるための試合であり、同時に元主将でチームの魂そのものだったセルヒオ・ラモスと再会を果たす一戦。前日会見で「セルヒオには特別な愛情を感じている。彼がCL決勝で決めた劇的弾がなければ、私は今ここにいないだろう」と語っていたアンチェロッティ監督は、GKケパ、DFカルバハル、リュディガー、アラバ、メンディ、MFバルベルデ、チュアメニ、クロース、ベリンガム、FWヴィニシウス、ロドリゴを先発させた。対してセビージャのディエゴ・アロンソ新監督は、期待通りS・ラモスをスタメンに含めている。
前半、マドリーは6分にCKの流れからバルベルデがネットを揺らすも、これは直前のプレーでベリンガムのオフサイドが取られてゴール取り消しに。また9分にはリュディガーがオカンポスのボールを奪って速攻を仕掛け、ベリンガムがシュートを決め切った。が、これはリュディガーのファウルが取られている。
一方のセビージャは22分、カルバハルの不用意なボールロストからラキティッチが決定機を迎えるも、必死に戻ったカルバハルがゴールライン上でボールをクリア。直後にはオカンポス、ソウもチャンスを迎えたが決められなかった。また34分にはマドリーの左サイドからのフリーキックで、クロースが蹴ったボールがそのまま枠内に向かったものの、間一髪でS・ラモスがクリア。前半は結局スコアレスのまま終了する。なおS・ラモスとリュディガーは、セットプレーなどで一緒になる度にやり合い、一触即発だった。
後半、攻めるマドリーは57分にバルベルデの浮き球からロドリゴが決定機を迎えるも、右足で放ったシュートはGKニーランのセーブに遭う。アンチェッティ監督は67分、停滞状況を打破すべく交代カードを切り、チュアメニ&バルベルデをカマヴィンガ&モドリッチに代えている。
しかしマドリーはその後、なかなか攻勢を強めることができず、ディエゴ・アロンソ監督率いるセビージャのポゼッションフットボールに苦戦することに。そして74分、ホームチームが先制点を記録した。アクーニャの送ったクロスがアラバのオウンゴールを誘発している。
だがマドリーもすぐさま反撃。右サイドで手にしたフリーキックからクロースがクロスを送り、ニアサイドのカルバハルがエン=ネシリとの競り合いに勝利してヘディングシュートを突き刺した。
1-1となった後、81分にはS・ラモスが彼らしい強力なヘディングシュートを放ったが、ここではケパのビッグセーブが飛び出しセビージャが勝ち越すことはできず。対するマドリーは不調ロドリゴをホセルに代えたが、セビージャの勢いに押されて明確な決定機を迎えられなかった。結局、試合は1-1のまま終了のホイッスルを迎えている。
首位レアル・マドリーは勝ち点を25までしか伸ばすことができず。勝ち点22の2位ジローナ、次節直接対決を迎える勝ち点21の3位バルセロナに差を縮められる可能性がある。




