レアル・マドリーは22日にラ・リーガ第11節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのセビージャ戦に臨み、3-1の勝利を飾った。
今季ここまでの公式戦15試合の成績が13勝2分けと破竹の勢いを見せているマドリー。この試合の直前にはクルトワがヤシン・トロフィー、ベンゼマがバロンドールを観客にお披露目したものの(カシージャス氏もジダン氏も駆けつけた)、ベンゼマは大腿四頭筋に問題を抱えたために招集メンバーからは外れている。アンチェロッティ監督はGKクルトワ、DFカルバハル、ミリトン、アラバ、メンディ、MFモドリッチ、チュアメニ、クロース、FWバルベルデ、ロドリゴ、ヴィニシウスを先発で起用した。
セビージャのサンパオリ監督は前日会見で、マドリーの縦に速い攻撃を警戒して、ボールをできるだけ失うことなく、失った場合には迅速に守備組織を構築することが試合の鍵を握る、との見解を示していた。しかしながらキックオフから5分後、彼が警戒していた通りの形で、マドリーがゴールを陥れた。ヴィニシウスが左サイド高い位置で、突破を仕掛けようとしたモンティエルからボールを奪いペナルティーエリア内左に侵入。グラウンダーのクロスをファーに送ると、飛び込んできたモドリッチがボールを枠内に押し込んでいる。
その後、セビージャはサンパオリ監督らしいポゼッションフットボールから同点を目指し、対してマドリーは強度あるプレス・守備で応戦しつつ速攻とポゼッションを織り交ぜながら追加点を狙う。マドリーはハーフタイム近くにモドリッチ、ヴィニシウスと立て続けに決定機を迎えたが、物にすることはできず1点リードのまま試合を折り返した。
後半に入るとセビージャの攻勢がさらに強まり、54分についにスコアをタイに戻した。今度はモンティエルが高い位置で、突破を狙ったヴィニシウスからボールを奪いペナルティーエリア内にスルーパス。これを受けたラメラが右足のシュートでクルトワを破っている。
いつも通り失点を許してしまったマドリーは、その後もセビージャの勇敢なポゼッションフットボールに手を焼き続ける。アンチェロッティ監督は65分にチュアメニを下げてカマヴィンガを投入。その後セビージャ陣地で試合を進める時間が増えたが、勝ち越し弾を決めるまでには至らない。イタリア人指揮官は77分にメンディ、カルバハル、モドリッチを下げてリュディガー、ルーカス・バスケス、アセンシオも入れた。
するとその2分後、マドリーが勝ち越しに成功した。ロドリゴの中盤でのボール奪取を起点として、アセンシオがスルーパスを放ちヴィニシウスが最終ラインを突破。ブラジル人FWはGKボノを眼前に横パスを出し、フリーで走り込んだルーカス・バスケスがネットを揺らしている。
マドリーはさらに82分、またもやフェデ・バルベルデ砲が炸裂。ペナルティーエリア手前右でパスを受けたウルグアイ代表MFは、今回は右足でボールを叩き、枠の左に突き刺している。バルベルデはこれが今季7点目で、ヴィニシウスと並びチーム内得点王となった。
「コモ・ノ・テ・ボイ・ア・ケレール(どうして愛さずにいられようか)」や「アシ! アシ! アシ! アシ・ガナ・エル・マドリー(マドリーはこう勝つ)!」のチャントが歌われるベルナベウ。マドリーはセビージャのさらなるゴールを許すことなく、3-1のまま試合終了のホイッスルを迎えている。
これで公式戦成績が14勝2分けと、クラブ史上最高ペースで勝利を重ねている首位マドリーは、翌日にアスレティック・ビルバオ戦を控える2位バルセロナとの勝ち点差を暫定で6に広げている。




