5日のラ・リーガ第12節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのラージョ・バジェカーノ戦をスコアレスドローを終えた。
前節クラシコをベリンガムの2発で勝利したマドリー。次のインターナショナルウィークまでの1週間では、ラージョ、ブラガ、バレンシアとベルナベウでの3連戦に臨む。ローテーションを行なっていく方針のアンチェロッティ監督は、この試合ではGKケパ、DFカルバハル、リュディガー、アラバ、フラン・ガルシア、MFカマヴィンガ、バルベルデ、モドリッチ、ベリンガム、FWヴィニシウス、ホセルを先発させている。
試合は予想した通り、マドリーがボールを保持して、ラージョが堅守速攻で応戦する展開。ホームチームはポゼッション率こそ上回るものの、今季を通して言えることだが、やはり4-3-1-2で仕掛ける攻撃が完全に機能しているとは言い難い。それでも6分にウナイのパスミスからバルベルデ、39分にヴィニシウスの突破からホセルと前半に2度決定機を迎えたが、どちらもGKディミトリエスフスキの好守に遭っている。
スコアレスのまま迎えた後半、マドリーは47分にモドリッチのアウトサイドのクロスからヴィニシウスがシュートを狙うがわずかに合わない。また55分にはバルベルデのクロスからホセルがヘディングシュートを放ったものの、こちらは枠を捉えられず。さらに66分にはホセルの頭での落としからヴィニシウスが左足のシュートでネットを揺らしたものの、オフサイドフラッグが上がっている。
アンチェロッティ監督は70分前後に2枚の交代カードを切る。まずモドリッチをロドリゴに代え、その次にフランス・ガルシアを下げてクロースを投入。左サイドバックにカマヴィンガ、2ボランチにバルベルデとクロース、彼らの前方にベリンガムを配して、最前線ではロドリゴ&ヴィニシウスが左右でワイドに開き、ホセルが中央に位置する4-2-1-3と称せる攻撃的布陣を敷いている。
クロースが司令塔となってゲームメイクをし、ロドリゴとヴィニシウスがラージョのDFラインを横に広げ、そして中央をホセルやベリンガム、バルベルデが突く……ベルナベウの声援を背に受けるマドリーはそのような形で活路を見出そうとするものの、なかなかチャンスを生み出すことができない。ファルカオを投入するなど前線のメンバーを様変わりさせたラージョに攻められる時間も多く、焦りを募らせていった。
アンチェロッティ監督は85分に最後の交代を行い、パワープレー要員かカマヴィンガを下げてナチョをピッチに立たせる。だが、ここ7試合無敗を貫くラージョの堅守を最後まで破ることができず、スコアレスのまま試合終了のホイッスル……。マドリーは13試合13得点と驚異的な決定力を見せてきたベリンガムが不発に終わり、チームとしてそれ以外の打開策がないことを露呈する形となってしまった。
2試合ぶりドローのマドリーは前日にオサスナを下したジローナに勝ち点2差をつけられて首位の座を譲ることに。同じく前日にレアル・ソシエダに勝利した3位バルセロナには、勝ち点を2差に縮められている。




