7日のラ・リーガ第9節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのオサスナ戦を4-0で制した。
ミリトンが負傷、ナチョが出場停止で、アラバも怪我から復帰できず……純粋なセンターバックがリュディガーしかいないアンチェロッティ監督は、チュアメニをドイツ代表DFの相棒として起用することを決断。ベルナベウでここ2試合引き分けているオサスナを相手に、GKケパ、DFカルバハル、チュアメニ、リュディガー、メンディ、MFバルベルデ、モドリッチ、カマヴィンガ、ベリンガム、FWヴィニシウス、ホセルをスタメンとした。
マドリーはモドリッチが低い位置でゲームをつくり、ベリンガムが左サイドに寄ってヴィニシウスが相手DFを引きつけて生じるスペースを突く(まだ連係は確立されていないが)形で攻撃を展開。また右サイドではバルベルデが大きなストライドでドリブル突破を仕掛け、大きく開くカルバハルがホセルを狙ってクロスを送っていった。
そうして先制点が決まったのは9分のこと。決めたのは、またベリンガムだった。モドリッチのくさびのパスをペナルティーエリア内のカルバハルが後方に落とすと、空いていたスペースに抜け目なく駆け込んできたイングランド代表MFが左足のシュートでネットを揺らした。
マドリー加入シーズンのベリンガムだが、公式戦10試合出場で9得点3アシストと正真正銘の怪物ぶりを披露。スピードや技術など個人スキルのすべてが超一級品の同選手だが、何よりそれを持て余すことなく発揮できるスペース察知能力、戦術理解力、決して怠らない走り出しによって記録を伸ばし続けている。
スコアを先に動かしたマドリーだが、その後は停滞。ボールを保持しながらも明確なチャンスをほぼ生み出せず、オサスナの反撃にも遭った。結局、シュート本数2本(オサスナは5本)で試合を折り返している。
迎えた後半、マドリーは54分に加点。決めたのは、またまたベリンガム……! 背番号5はバルベルデとのワン・ツーからペナルティーエリア内に侵入し、GKセルヒオ・エレーラの位置をしっかり確認して、右足のインサイドシュートでネットを揺らした。ベリンガムの記録はこれで、10試合10得点3アシストとなっている。
2点目を決めたマドリーは、ここから速攻を中心にリードを広げて行く。まず65分、バルベルデのスルーパスからヴィニシウスが相手陣地を独走。GKセルヒオ・エレーラもかわして無人のゴールにボールを押し込んだ。また70分には最前線のヴィニシウスがロングボールを巧みにトラップし、彼のポストプレーからホセルがチーム4点目を決めている(ホセルは先発5試合で5得点!)。
67分にカマヴィンガとの交代でクロースを入れていたアンチェロッティ監督は、4点差とした72分にベリンガムとヴィニシウスを下げてセバージョスとロドリゴを投入。また79分にはカルバハル、モドリッチとの交代でルーカス・バスケス、ブラヒムもピッチに立たせた。ピッチから下がった選手、とりわけベリンガムとモドリッチに対してはスタンディングオベーションが送られている(ベリンガムはヴィニシウスより交代のアナウンスが先で、その時点で人々は席を立った)。
マドリーは83分、クロースの打ったミドルがダビド・ガルシアのハンドを誘発してPKを獲得。しかしキッカーのホセルが放ったシュートはS・エレーラに止められた。5点目こそ獲得し損ねたマドリーだが、リュディガー&チュアメニのセンターバックコンビは最後まで破られることなく、4点差を維持したまま終了のホイッスルを聞いた。ラ・リーガ3連勝で勝ち点を24に伸ばし、首位を維持したままインターナショナルウィークを迎えている。
■試合結果
レアル・マドリー 4-0 オサスナ
■得点者
マドリー:ベリンガム(9分、54分)、ヴィニシウス(65分)、ホセル(70分)
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