3日のチャンピオンズリーグ・グループC第2節、レアル・マドリーは敵地ディエゴ・アルマンド・マラドーナでのナポリ戦に3-2で勝利した。
昨季セリエA王者ナポリのスタジアムに乗り込んだマドリー。アンチェロッティ監督は前試合ジローナ戦(3-0)に続いて左サイドバックにカマヴィンガを起用し、4-3-1-2システムでとりわけクロースが出場している際にウィークポイントとなる左サイドの守備を強化((前日会見では「もし彼に控えと左SBのどちらがいいといったら左SBを選ぶだろう」と発言)。GKケパ、DFカルバハル、ナチョ、リュディガー、カマヴィンガ、MFバルベルデ、チュアメニ、クロース、ベリンガム、FWロドリゴ、ヴィニシウスを先発で起用している。
前半、マドリーはナポリが前から積極的にプレッシングを仕掛けてこなかったことで、後方からボールをつなぎながらチャンスを創出していく。優勢であるのは明らかだったが、しかしフットボールは内容と結果がときに一致しないスポーツだ。19分、ナポリがセットプレーから先制。ケパの不用意な飛び出しから、最後はレオ・エスティゴーアがネットを揺らしている。
ビハインドを負ったマドリーだったが、そこからさらに攻勢を強めて前半の内にスコアをひっくり返すことに成功。その仕掛け人はヴィニシウス、そしてベリンガムだった。まず26分、ベリンガムが前線でボールを奪取してペナルティーエリア内左のヴィニシウスにスルーパス。背番号7は流れるような動作から右足でシュートを放ち、GKアレックス・メレトを破っている。
そして34分、マドリーはベリンガムが正真正銘ゴラッソを決めて逆転。イングランド代表MFは、カマヴィンガの横パスをゴールから40メートルはあろうかという距離で受けると、そこから進行を開始。ライン間に空いていたスペースをストライドの大きいドリブルで一気に突き進んでペナルティーエリア内に侵入すると、エスティゴーアを眼前に左足でボールを横に動かしてシュートコースを確保し、すぐさま右足で叩く。ボールは反応し切れないメレトの横を通って、枠内右のネットを揺らしている。
ベリンガムの今季成績は、これで9試合8ゴール3アシスト。レアル・マドリー加入直後にもかかわらずこの活躍ぶりは、まさに規格外の選手といえそうだ。
逆転して試合を折り返したマドリーだったが、53分にはナチョのハンドが取られてナポリにPKを献上。キッカーのジエリンスキにシュートを決め切られ、同点に追いつかれた。その後はナポリの攻撃を受け、自陣に閉じ込められる状況が続く。
アンチェロッティ監督は64分に交代カードを切り、カマヴィンガとクロースの左サイドコンビを下げてメンディとモドリッチを投入。そこから急激にポゼッション率を上げて、ナポリの勢いを削いでゴールを狙うと、78分についに勝ち越した。モドリッチの右CKを起点にして、ペナルティーエリア手前からバルベルデが右足を一閃。アルコン(ファルコン、バルベルデの愛称)から放たれたボールはあまりに暴力的な勢い、スピードでクロスバーを叩き、メレトの頭に跳ね返って枠内に収まった(記録はオウンゴール)。
マドリーは今度こそリードを守り切り、CLグループCで連勝を達成。勝ち点を6として、ナポリとブラガに3ポイントを差をつけて首位に立っている。
■試合結果
ナポリ 2-3 レアル・マドリー
■得点者
ナポリ:エスティゴーア(19分)、ジエリンスキ(54分)
レアル・マドリー:ヴィニシウス(27分)、ベリンガム(34分)、メレト(OG、78分)
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