レアル・マドリーDFナチョ・フェルナンデスは、クラブ退団を検討しているのかもしれない。
レアル・マドリーの下部組織出身で、2011年のトップチームデビュー以降もコンスタントに出場機会を得てきたナチョ。フットボール界の絶滅危惧種となっている“ワン・クラブ・マン”を、おそらくそうなることが世界一難しいクラブで実現している奇跡的な存在だが、それも今季限りのことなのかもしれない。
レアル・マドリーとナチョは2024年まで結ぶ契約の延長交渉に取り組んできたが、スペイン『カデナ・セール』によれば交渉は停滞してしまった模様。その理由は、今季に入って出場機会が激減したナチョが、退団を考慮し始めたという。
レアル・マドリーは今夏の移籍市場でDFアントニオ・リュディガーを獲得。これでチームのセンターバックはDFダヴィド・アラバ、DFエデル・ミリトン、リュディガー、そしてナチョの4選手となったが、その序列の中で一番下に位置しているのがナチョとなっている。
ナチョは左サイドバックとしてもプレー可能だが、カルロ・アンチェロッティ監督は同ポジションのDFフェルラン・メンディを起用しない場合には、DFリュディガーをセンターバック、アラバを左サイドバックに据える形を優先。八方塞がりのナチョの今季ここまでの出場時間は600分中120分と、昨季に比べて3分の1まで減少している。
『カデナ・セール』によれば、ナチョはそのキャリアで初めて自身の置かれている現状に痛みを覚え、去就について迷っているとのことだ。


