レアル・マドリーが、冬の移籍市場が開く来週にパリ・サンジェルマン(PSG)FWキリアン・エンバペに対して、自クラブに加入する意思があるかどうかを問い合わせるようだ。30日付のスペイン『マルカ』が報じた。
PSGとの契約が今季限りで切れる状況で、延長オプションの行使も拒否するエンバペは、1月から他クラブとの交渉が可能に。『マルカ』によれば、この状況を受けたレアル・マドリーは来週エンバペ側に連絡を取り、まだ加入の意思があるのかどうかを問い合わせる予定とのことだ。ホセ・アンヘル・サンチェスGD(ゼネラルディレクター)がエンバペの母親から、またはフロレンティーノ・ペレス会長がエンバペ本人から加入する意思を伝えられた場合、契約まで含めた獲得オペレーションにすぐさま着手する考えとみられる。
レアル・マドリーが用意している契約内容は、最後に加入を断られた2022年夏とまったく同じのものになる模様。その内容は年俸が手取り2600万ユーロで、移籍ボーナスが1億3000万ユーロ。PSGが支払える額と比べればはるかに劣るようだが、レアル・マドリーはこれ以上の額で契約を結べばを自チームの給与体系を破壊することにつながるため(それでもクラブ史上最高年俸とのこと)、あとは選手側の判断に委ねるとのこと。ただ『マルカ』曰く、レアル・マドリーは、エンバペ側との最後のコンタクトで「PSGとの契約を終わらせ、ついに(レアル・マドリー本拠地サンティアゴ・)ベルナベウに降り立つという断固たる意思」を伝えられていたそうだ。
レアル・マドリーがエンバペに対して扉を開くのは、これが最後とされている。そもそもレアル・マドリーは、たとえエンバペが再び加入を断ったとしても、今回はそこまで大きな打撃になると考えていない様子。その理由は、エンバペおよびFWアーリング・ハーランドと同額(1億8000万ユーロ)の市場価値を持つMFジュード・ベリンガムや彼ら“ビッグ3”に迫るFWヴィニシウス・ジュニオール、さらにはFWロドリゴ、FWエンドリッキ(来夏加入)もいるなど現時点でも攻撃陣が充実しており、なおかつハーランドが「グアルディオラと道を別にする日には、レアル・マドリーでのプレーを希望する」との確信があるためという。
レアル・マドリーにとって現状、エンバペ獲得は絶対的に必要なことではないものの、それでも最後に加入の意思があるかどうかをうかがう方針とのことだ。


