レアル・マドリーがパリ・サンジェルマン（PSG）FWキリアン・エンバペの獲得に再度動く考えはないようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
カタール・ワールドカップで8得点を決めて得点王に輝くなど、そのポテンシャルを改めて示したエンバペ。PSGと同選手の緊張関係もあってマドリーが再び獲得に動く可能性も報じられたが、『マルカ』曰く、マドリーに「フランス人FWの遊びに付き合って時間を無駄にする考えはない」という。そうした獲得報道は、「火薬なしの花火」であるとのことだ。
昨季、PSGと契約が切れるエンバペの獲得に関して、選手本人とほぼ個人合意に達していたとされたマドリー。しかしながら最終的にPSGとの契約を延長した同選手の“裏切り”には大きな失望と疲労感を覚え、そのときから方針を大きく転換したようだ。その方針とは外部からメガスターを引っ張ってくるのではなく、FWヴィニシウス・ジュニオール、FWロドリゴのような自クラブの若手選手たちの地位を向上させていくこととされる。
マドリーはエンバペの選手としてのクオリティー自体は否定していないものの、現在の方針に同選手の存在をまったく含んでいない模様。加えて、PSGはエンバペに約1億ユーロの忠誠心ボーナスを約束したとされるが、それに近い額を支払うクラブは存在しないとも考えているようだ。