今季限りでパリ・サンジェルマン(PSG)との契約が切れるFWキリアン・ムバッペの獲得を目指すレアル・マドリーだが、どうやらフリーで引き入れることができたとしても、タダとはいかないようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
今夏の市場で移籍金2億ユーロのムバッペ獲得オファーをPSGに提示しながらも、断固として売却を拒絶されたレアル・マドリー。現在は、個人合意に至っているムバッペがPSGからの契約延長オファーを突っぱね続けることを信じつつ、1月に獲得を内定させることを目指している。
しかし、もしムバッペをフリーで獲得できても、それは無料を意味しているわけではないようだ。それはクラブがフリーの選手を獲得する際、移籍金が浮く代わりに選手本人に対して賞与金を支払う慣例が存在しているため。今夏フリーでPSGに加入したFWリオネル・メッシについても、バルセロナがラ・リーガのサラリーキャップに引っかかったという特殊な退団事情であるため金額こそ大袈裟なものにならなかったものの、PSGから賞与金を受け取ったとされている。
レアル・マドリーはたとえムバッペ本人と移籍に関して合意していても、他クラブが自分たちの用意する以上の年俸額を同選手にオファーする可能性があることを理解しており、そのために史上最高クラスの賞与金を支払う心構えをしているという。
『マルカ』は現時点で賞与金の額を明確にすることは難しいとしながらも、クラブに近しい関係者や代理人たちの見解によれば、賞与金と手数料を合わせれば金額は8000万ユーロを超えるとのこと。8000万ユーロもかなりの高額だが、しかしレアル・マドリーが今夏にPSGに支払おうとした2億ユーロと比べれば、安いことは間違いない。
なお現在フランスでは、PSGがムバッペにある契約を要求しているとの報道がある。その契約とは、以前に無料では出ていかないと約束した同選手が、レアル・マドリー移籍が決定する際に自分たちに金額を支払わなければならないというもの。現状1ユーロも手にできないPSGだが、ムバッペを通じてレアル・マドリーの金を手にする考えなのかもしれない。




