レアル・マドリーとFWキリアン・エンバペの状況について、スペイン『マルカ』の記者が分析している。
今夏からシャビ・アロンソ監督が就任し、新体制でシーズンに臨んだレアル・マドリー。開幕から公式戦7連勝と見事なスタートを切っていたが、11月頭からは成績が悪化することに。10日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第6節のマンチェスター・C戦もホームで1-2と敗れ、公式戦8試合で2勝(3分け3敗)にとどまっていた。
シャビ・アロンソ監督の解任も噂されるなど苦しい時間が続くレアル・マドリーだが、14日にはラ・リーガ第16節でアラベスと対戦。すると24分にエンバペが見事なシュートを叩き込むと、後半に追いつかれたものの、76分にロドリゴが決勝ゴールをマーク。2-1で接戦をものにした。
そしてこの試合について、『マルカ』の著名記者ミゲル・アンヘル・ララ氏は「レアル・マドリーはエンバペだ」と題して以下のように指摘している。
「エンバペの状態が100%ではないことは、わずか2分で明らかになった。背番号10は最初の2回のボールタッチの直後、左膝に手を当てている。直近のマンチェスター・シティ戦を欠場したチーム得点王(25ゴール)は、この試合も出場できるか不透明だった。しかし、試合開始時点でバルセロナとの勝ち点差が7だったこと、そして監督としての立場が不透明だったことから、シャビ・アロンソは最高の選手を必要としていた。だからこそ、彼は出場している」
そして、「これがエンバペのマドリーであることは、もう随分前から明らかだった。彼は自分へのゴール依存を否定しており、決勝ゴールも自分のものではないと主張したが、現実は否定できない。チームの47ゴールのうち、55.3%が彼のものだ。この驚異的な数字の裏には、明白な根拠がある。このレアル・マドリーは、すべての希望をエンバペに託しているのだ」と締めくくり、現在のレアル・マドリーがエンバペを中心に動いていると分析している。


