レアル・マドリーは20日にラ・リーガ最終節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのベティス戦をスコアレスドローで終えた。
今季ラ・リーガ最後の試合であり、マドリーにとってはチャンピオンズリーグ決勝リヴァプール戦前の最後の試合。アンチェロッティ監督は前日発表された招集メンバーにベイルを含めたが結局はスタンド送りとして、同様に今季限りで契約が切れるマルセロとイスコはベンチに座らせている。スタメンはGKクルトワ、DFカルバハル、ミリトン、ナチョ、メンディ、MFモドリッチ、カセミロ、クロース、FWロドリゴ、ベンゼマ、ヴィニシウス。
ベティスのラ・リーガ王者マドリーの対する花道、続いてマドリーのコパ・デル・レイ王者ベティスに対する花道からスタートした試合は、やはり球際の激しさを欠く内容に。どちらもゴール前まではたどり着くもののチャンスを生み出す、さらには決め切る覇気を欠いてしまい、前半はスコアレスのまま終了する。
アンチェロッティ監督はハーフタイム、カセミロ、クロースとの交代でカマヴィンガ、バルベルデを投入。迎えた後半、マドリーは51分にカルバハルのクロスにベンゼマが合わせ、GKルイス・シウバが弾いたところをロドリゴが押し込もうとしたが、これは枠を捉えることはできず。この試合最大の決定機を逸することになった。
アンチェロッティ監督は70分にさらなる選手交代を敢行。モドリッチ、ロドリゴ、メンディとの交代でセバジョス、そしてイスコ、マルセロをピッチに立たせた。アップから拍手を受けていたマルセロは、さらなる喝采を浴び、ベンゼマからキャプテンマークを譲り受けている。その一方でベティスのペジェグリーニ監督は73分にホアキンを投入。ベルナベウはもちろん、このリーガの生ける伝説をスタンディングオベーションで迎えている。
なお今年41歳のホアキンは、この試合がラ・リーガ通算600試合目の出場に。フィールドプレーヤーとしては歴代1位の記録をまたも更新し、さらにスビサレッタ氏が保持するGK含めた最多出場記録622試合にも迫っている。
その後マドリーは84分にベンゼマが胸トラップからシュートまで持ち込んだが、枠を外れる。一方ベティスは87分、ホアキンが自らのパスを起点とした速攻から決定機を向けたが、こちらのシュートも枠を捉えられなかった。マドリーは終了間際にマルセロのクロスにベンゼマが頭で合わせたが結局これも枠に飛ばず、ベティスと勝ち点を1を分け合っている。
なお試合終了後、マドリーの選手たちはセンターサークルに集まったが、そこで観客からはマルセロコールが巻き起こった。これを受けたマドリー主将は頭上での拍手と、胸のエンブレムを何度も叩く行為を返事にしている。ベルナベウは今日、頂点を極めた左サイドバックを労っている。


