レアル・マドリーは5日にラ・リーガ第20節、敵地ソン・モッシュでのマジョルカ戦に臨み0-1で敗れた。
おそらくイ・ガンインの存在によって、アジアでも見やすい現地時間5日14時に開催される試合。ただミッドウィークに第17節延期分バレンシア戦(2-0)をこなしたマドリーにとっては、その試合から65時間後に戦う厳しい試合となった。
「72時間も経たない内にプレーするのは正しいこととは思えない。戦わせてもらうよ。戦わなければいけないのだからね」と話していたアンチェロッティ監督はルーカス・バスケス、メンディに続きミリトン、ベンゼマ、アザール、さらには試合直前にクルトワも負傷した厳しいチーム事情で、GKルニン、DFカルバハル、リュディガー、ナチョ、カマヴィンガ、MFバルベルデ、チュアメニ、セバジョス、FWアセンシオ、ロドリゴ、ヴィニシウスを起用している。
前半、マドリーは5-4-1で堅守速攻を見せるマジョルカに苦戦。違いを生み出すべきヴィニシウスは、やはり昨季マジョルカの選手たちと衝突した影響が色濃い。激しい徹底マークはもちろんのこと、観客も彼がボールを持つ度に辛辣なブーイングを浴びせて、動揺を誘っていた。
そして13分、マジョルカが先制点を記録。速攻から左サイドのダニ・ロドリゲスがクロスを送ると、ペナルティーエリア内でムリキと空中戦で競り合ったナチョのオウンゴールを誘発している。
ビハインドを負ったマドリーだがリアクションを見せられず。マジョルカの堅い守備ブロックを崩す術を持たず、チャンスをほぼつくることができなかった。さらに44分にはマフェオを右足で蹴ったとのことでヴィニシウスがイエローカードを受け、累積警告で次節出場停止となっている。
後半、マドリーは57分に千載一遇のチャンスを得る。リュディガーのロングボールからヴィニシウスがペナルティーエリア内に侵入し、GKライコヴィッチに倒されてPKを奪取。だがマジョルカを古巣とするキッカーのアセンシオが、枠内右に放ったシュートはマジョルカ守護神にセーブされた。
アンチェロッティ監督は64分に1枚目の交代カードを切り、バルベルデを下げてモドリッチを投入。さらに70分にはアセンシオ、セバジョス、チュアメニとの交代でクロース、アラバ、マリアーノもピッチに立たせた。だがモドリッチ、クロースがいても後方に引いてゴールまでの道程に足の林、いや、森をつくるマジョルカの堅守を崩し切ることはかなわず。結局マドリーは、1点ビハインドのまま試合終了のホイッスルを迎え、痛恨の黒星を喫した。
連勝を逃した2位レアル・マドリーは、同日にセビージャ戦に臨む首位バルセロナに勝ち点を最大8差まで広げられる可能性がある。




