real madridGetty Images

これぞレアル・マドリー!リヴァプールに序盤2失点も終わってみれば大量5得点の逆転勝利。CLベスト8に大きく近づく

21日にチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグ、リヴァプール対レアル・マドリーが行われ、5-2でマドリーが勝利を収めた。

2017-18シーズン、2021-22シーズンにはCL決勝の舞台で対戦した(2試合ともマドリーが勝利)、決勝トーナメント1回戦で行われるにはあまりに惜しい欧州屈指のカード、リヴァプール対レアル・マドリー。フットボール界における最大級の神殿たるアンフィールドでは、その期待に違わぬ激しさで、しかし意外とも言える試合が展開されている。

スコアが動いたのは、試合開始から6分後のこと。先制点を決めたのはホームのリヴァプールだった。右サイドのサラーがペナルティエリア中央にダイアゴナルパスを送ると、ヌニェスがスッとマドリーのDFラインを突破し、右足ヒールでボールを枠内に流し込んでいる。

リヴァプールはその後も貪欲にゴールを狙い、14分にはカルバハルのバックパスを受けたクルトワの珍しいミスから加点した。マドリー守護神の意図せずひざに当たったボールを眼前に位置していたサラーが奪い、そのままネットを揺らしている。

理想的な、普通の相手であれば勝利は堅そうな試合運びを実現するリヴァプールだったが、やはりマドリーはマドリーだった。不撓不屈の精神を根幹とするマドリディスモ(マドリー主義)の最たる体現者たちは意気消沈するどころか、チャンスがあればそれを絶対に物にしてしまう驚異的な決定力によって、一気にスコアをひっくり返してしまった。

マドリーはまず21分、ベンゼマとのパス交換からペナルティーエリア内左に侵入したヴィニシウスが、対角線上に極めて精度の高いシュートを決め切って1点を返す(なお27分にはアラバが負傷してナチョ投入)。その次に36分、ジョー・ゴメスのバックパスを受けたGKアリソンにヴィニシウスが迫り、蹴り出されたボールを跳ね返して枠内に押し込み同点。そして47分、左サイド深くからのFKでモドリッチが直線的なクロスをゴール前に送ると、ファーからニアに一人走ってきたミリトンがヘディングシュートを決めて逆転を達成した。

反撃に出るリヴァプールに対して、マドリーは速攻を起点にしてベンゼマが立て続けにゴールを決める。マドリーのエースは55分、ゴール前でロドリゴとのワン・ツーからGKアリソンを破って1点目を記録。また66分にはヴィニシウスの横パスをペナルティーアーク付近で受けて、抜群のフェイントで迫ってきたアリソンをかわしてシュートを決め切った。

大量5得点としたマドリーは、リヴァプールのさらなるゴールを許さず、試合終了のホイッスルを聞いている。終盤、フットボール界における最大級の神殿たるアンフィールドで、マドリーのサポーターたちは「アシ! アシ! アシ・ガナ・エル・マドリー(マドリーはこう勝つ)!」を響き渡らせていた。

なおマドリー本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのセカンドレグは、3月15日に行われる。

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