ViniciusGetty Images

レアル・マドリーが4年ぶり14回目のCL優勝!リヴァプールに終始押されてもクルトワが好守連発、ヴィニシウスが一発を決め切る

28日にチャンピオンズリーグ決勝リヴァプール対レアル・マドリーが行われ、レアル・マドリーが1-0の勝利で4年ぶり通算14回目の優勝を果たしている。

ロシアの軍事侵攻の影響により、サンクトペテルブルクに代わって今季CL決勝の開催都市となったパリ。1955年、CL前身のチャンピオンズカップ第1回大会でレアル・マドリーが優勝(その後に5連覇まで達成)を果たした舞台であり、1981年にリヴァプールがマドリーに土をつけた舞台でもある。スペインの盟主は3-1で勝利した2017年のリヴァプール戦を含めて、それ以降に戦った7回のCL決勝で、すべてビッグイヤーを掲げてきた。

試合は警備が万全ではなく、チケットを持たないリヴァプールサポーターがスタジアムに入り込んでしまったことで、30分近く遅れてキックオフ。前半はリヴァプールがインテンシティーあふれるフットボールでレアル・マドリー陣地でボールを保持し続け、次々にチャンスを迎えていく。が、マドリー守護神GKクルトワが彼らの前に立ちはだかった。

リヴァプールはまず16分、ペナルティーエリア内右に侵入したアレクサンダー=アーノルドの横パスからサラーが強引にシュートに持ち込むが、クルトワの一回目のセーブに遭う。20分にはペナルティーエリア内浅い位置からマネが右足のシュートでゴールをうかがったものの、地を這う強烈な勢いのボールは横っ飛びしたクルトワの手、次にポストに当たって枠外へ。さらに34分には、A=アーノルドのクロスにサラーが頭で合わせたが、これはクルトワの正面に飛んでいる。

その一方で、満足にボールをつなげず枠内シュートはおろかシュートも1本も打てていなかったマドリーは、44分になって前半で最も惜しい場面を生み出した。ロングボールをベンゼマがペナルティーエリア内で受けると、GKアリソンを眼前にバルベルデに横パス。バルベルデはファビーニョらに寄せられてボールを失ったものの、こぼれ球を拾ったベンゼマが枠内に冷静にシュートを決め切った。しかし、これはVAR介入後にベンゼマのオフサイドが取られてゴールと認められず。前半はスコアレスで終了する。

後半になると、スコアは10分も経たぬ内に動いた。動かしたのは……レアル・マドリーだった。59分、右サイドを駆け上がったバルベルデがそのままペナルティーエリア内右に侵入して、グラウンダーのクロス。オフサイドポジションだったベンゼマがスルーしたボールを、ファーのヴィニシウスが右足で合わせて枠内に流し込んだ。2018年に移籍金45000万ユーロでマドリーに加わり、当時は高すぎると批判を浴びた現在21歳のブラジル人FWは、ゴール直後いつもと同じように胸のクラブエンブレムにキスをしている。

その後にはリヴァプールがさらなる猛攻を仕掛けたが、レアル・マドリーは決定機は許しても失点は許さない。サラーが何度もシュートチャンスを迎えても、クルトワが何度だってファインセーブを見せた。結局、両ペナルティーエリア内で抜群の強さを見せたレアル・マドリーが、1点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎え、4年ぶり14回目のチャンピオンリーグ制覇を達成。優勝回数2位のミラン(7回)に、ついに2倍の差をつけている。

なお、この試合のシュート本数はリヴァプールが15本(

なおリヴァプールの南野拓実はベンチ入りを果たしたものの、出場機会はなかった。

6本)、レアル・マドリーが3本(枠内2本)。リヴァプールが終始押していたことは明らかだったが、ベスト16のPSG戦、ベスト8のチェルシー戦、ベスト4のマンチェスター・シティ戦でも内容で劣りながら奇跡的な逆転劇を果たしてきたマドリーが、その勝負強さを改めて発揮した格好となった。なおリヴァプールの南野拓実はベンチ入りを果たしたものの、出場機会はなかった。
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