Vinicius Valencia Real Madrid racismoGetty Images

レアル・マドリーがバレンシアに敗戦…ヴィニシウスが人種差別をされたとサポーターを訴えて試合が10分ストップする事態に

21日のラ・リーガ第35節、レアル・マドリーは敵地メスタージャでのバレンシア戦を0-1で落とした。

ミッドウィーク、マンチェスター・シティに0-4で大敗して、悲痛な形でチャンピオンズリーグ、もっと言えば2022-23シーズンの挑戦を終えたマドリー。アンチェロッティ監督はこのバレンシア戦、GKクルトワ、DFルーカス・バスケス、ミリトン、リュディガー、メンディ、MFカマヴィンガ、チュアメニ、セバジョス、FWアセンシオ、ベンゼマ、ヴィニシウスを先発で起用している。

前半、ボールを保持して攻め込んだマドリーだったが、チャンスをつくるまでには至らない。すると33分、バレンシアにワンチャンスを物にされた。ペナルティーエリア内、クライフェルトの放ったシュートがディエゴ・ロペスへのスルーパスとなり、メンディの裏を取ったこの21歳FWがGKクルトワを破っている。

枠内シュート1本で前半を終えたレアル・マドリーは、後半も攻めあぐね続ける。56分にはハーフタイムにカマヴィンガをロドリゴに代えていたアンチェロッティ監督は、さらに65分にはセバジョスとアセンシオを下げてモドリッチとクロースをピッチに立たせる。

そして70分過ぎ、フットボールの試合でこれまではあまり見なかったような出来事が発生。ヴィニシウスがバレンシアのサポーターから差別的言動を受けたとして、差別したと目される人間を指差しながら訴えた。ここから試合は10分近くストップする事態となり、主審の指示によってメスタージャのスピーカーからは差別的言動を行わないよう注意・警告するアナウンスが流れている。

このために10分が取られたアディショナルタイム、レアル・マドリーはクロースらが決定機を迎えるもGKママルダシビリの好守に阻まれる。そして97分にはウーゴ・ドゥロへの暴力行為によってヴィニシウスが一発レッドで退場に……。自分の首付近を腕で押さえ込むウーゴ・ドゥロを振り払おうとした際、彼の顔に腕が当たったための退場処分だった。

ヴィニシウスはピッチを後にする際、指を2本立ててスタンドに示していたが、どうやら「2部へ落ちろ」を意味していたようだ。一人少なくなったマドリーは、そのまま1点ビハインドで試合終了のホイッスルを迎えている。マドリーは同日にオサスナを下したアトレティコに2位の座を奪われている。

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