21日のラ・リーガ第14節、レアル・マドリーは敵地ロス・カルメネスでのグラナダ戦に4-1で勝利した。
インターナショナルウィーク明け、マドリーにとっては22日間で7試合をこなす超過密日程の最初の一戦だ。ローテーション必至の日程の中、アンチェロッティ監督はGKクルトワ、DFカルバハル、ナチョ、アラバ、メンディ、MFモドリッチ、カセミロ、クロース、FWアセンシオ、ベンゼマ、ヴィニシウスをスタメンとして起用している。
前半、マドリーはクロースが出色の出来。ドイツ代表引退でマドリーが独占する背番号8は、両センターバックの間に入ってビルドアップの起点となり、凄まじく明確な判断と精度のパスによってチームの攻撃を操っていった。そうして19分、やはりと言うべきか、クロースを起点としてマドリーの先制点が生まれる。彼の敵陣深くに放ったスルーパスからアセンシオがペナルティーエリア内右に侵入。右足のシュートでGKルイス・マキシミアーノの守るゴールを破った(今季ラ・リーガ3点目)。
順調な試合運びを見せるマドリーはさらに25分、またもクロースのアシストから2点目を決める。左CKの場面、キッカーを務めたドイツ人MFがショートコーナーを選択してモドリッチとのワン・ツーからグラウンダーのクロスを送ると、ニアサイドのナチョがボールを押し込んだ。リードを広げたマドリーだったが34分、ヴィニシウスの不用意なボールロストからルイス・スアレスにミドルシュートを決められてしまい、1点差で試合を折り返している。
後半、マドリーはグラナダが前に出てきたことで速攻を中心に追加点を狙い、55分に3点目を決めた。ロングボールを受けたベンゼマがペナルティーエリア内右に入り込み、すぐ左のヴィニシウスを囮にさらに左に飛び込んだモドリッチにスルーパスを出し、モドリッチの折り返しからヴィニシウスが今季ラ・リーガ8点目(全公式戦10点目)を記録している。
67分にはグラナダのモンチュがヴィニシウスへのスライディングタックルによって一発レッド(色的にはオレンジに近い微妙なタックル)を提示され、マドリーが数的にも優位に立つ。グラナダは抗議したロベルト・モレノ監督も退席処分となっている。アンチェロッティ監督は72分にヴィニシウスとの交代でロドリゴを投入。そして76分にはカセミロのスルーパスに抜け出したメンディもネットを揺らして、マドリーがリードを3点まで広げた。
アンチェロッティ監督は79分にクロース&モドリッチを下げてイスコ&カマヴィンガをピッチに立たせる。終盤は自分たちの慢心、またはグラナダの意地の攻撃から失点の危機も迎えたマドリーだったが、失点をすることはなく4-1のまま試合終了のホイッスルを聞いている。
3連勝のマドリーは勝ち点を30として、前日にアラベスと引き分けたセビージャ、同日にバレンシア戦に臨む首位レアル・ソシエダに2ポイント差をつけて暫定首位に位置している。




