調子が一向に上がらないシャビ・アロンソ監督率いるレアル・マドリーだが、クラブ首脳陣も問題が「司令塔の欠如」にあると認めているようだ。
11月30日のジローナ戦を1-1で引き分け、公式戦ここ5試合でわずか1勝と危機的状況が騒がれるレアル・マドリー。深刻なのは、プレーの質が一向に上がっているようには見えず、選手たちがどうプレーすべきか迷っているように感じられるところだ。とりわけ後方に引いた相手の守備ブロックを崩す術がなく、速攻の餌食となってしまっている。
スペイン『マルカ』によれば、レアル・マドリー首脳陣もチームに欠陥があることを認めている模様。とりわけ、2年前に引退したMFトニ・クロース氏、昨季契約を延長せずミランに移籍したMFルカ・モドリッチの退団から、ゲームメーカーが不在になったことを痛感しているという。
「バルデベバスのクラブオフィスは、中盤に十分なクオリティーがあることを強調し続けている。が、もっと重要な事柄は認めている。ピッチ上のピースに意味を与えるゲームメーカーの不在だ。テクニックは欠けていないが、方向性を決める選手がいないというわけである。その羅針盤なしではプレーは見え透いたものとなってしまう」
「シャビはロックンロールなマドリーを約束したが、今現在バンドは飽きるほど同じコードを繰り返し鳴らしている。ジローナ戦では26本ものクロスをたった3人の選手に向けて送っていた。固定された9番タイプの選手がいなければ、意味ない手段であるというのに」
なお今夏の移籍市場で、シャビ・アロンソ監督はレアル・ソシエダからアーセナルに移籍したMFマルティン・スビメンディをはじめゲームメーカーの獲得を要請したというが、クラブ首脳陣は移籍金支払いの問題などあり、ゲームメーカーはMFアルダ・ギュレルなどがいれば十分に事足りると強調していたとされる。


