レアル・マドリーのシャビ・アロンソ監督が、自クラブがラ・リーガのレフェリングを敵対視している状況について、見解を述べた。
13日のラ・リーガ第4節、敵地アノエタでのレアル・ソシエダ戦に2-1で勝利したレアル・マドリーだが、同チーム/クラブはこの試合のレフェリングに対して激しい憤りを表していた。とりわけ31分、最終ラインを突破したFWミケル・オヤルサバルを後方からDFディーン・ハウセンが引っ張ったとして一発退場となった場面では、DFエデル・ミリトンがカバーに入れたために、DOGSO(決定的な得点機会の阻止)が成立していなかったことを指摘している。
マドリーは今回だけに限らず、ラ・リーガの判定が自分たちに不利となるよう仕向けられていることを疑っており、公式テレビチャンネルを通じてFIFAに意見書を提出することを発表。15日にチャンピオンズリーグ(CL)・マルセイユ戦前の記者会見に出席したシャビ・アロンソ監督は、その件について見解を求められ、次のように返答している。
「私たちの利益を守るのは正当だろう。クラブが自ら行う限りは、何も問題はない」
ハウセンが退場した際、シャビ・アロンソ監督はヒル・マンサーノ主審に対して「悪い考えが浮かぶようなことはやめてくれ」と話しかけていた。
「緊張感がある中で話したことだ。会見で自分の考えは話したし(イエローカードが適当と指摘)、そこで終わりにしよう。今はチャンピオンズリーグについて考えるときだ」
レアル・マドリーがラ・リーガのレフェリングを敵対視するようになったのは、バルセロナの審判買収疑惑“ネグレイラ事件”以降だ。バルセロナが当時の審判技術委員会副会長ネグレイラ氏に金銭を支払い始めて以降(2001年〜)、ラ・リーガの試合における退場選手の差し引き(自分たちが数的優位になった回数から不利になった回数を引いたもの)において、バルセロナは+65回と自分たちが数的優位になった試合が圧倒的に多かったのに対し、レアル・マドリーは−2回と自チームの選手の退場で数的不利になる試合の方が多かった。その一方CLでは、バルセロナが+12回、レアル・マドリーが+13回と、ラ・リーガとは打って変わってほぼ同等だった。
カルロ・アンチェロッティ前マドリー監督は「審判についてはラ・リーガよりチャンピオンズリーグの方が落ち着ける」と語っていたが、シャビ・アロンソ監督はどうなのだろうか。
「私は両大会とも落ち着いている。明日の試合も、ラ・リーガの次戦も何も不安はない」
「審判の質問ばかりされることは望まない。明日の試合について考えようじゃないか。アノエタのことは、もう十分なくらい話題となったはずだ」




