24日のラ・リーガ第2節、レアル・マドリーは敵地カルロス・タルティエレでのオビエド戦に3-0で勝利した。シャビ・アロンソ監督は試合後、FWヴィニシウス・ジュニオールのベンチスタートを「チームのことを考えて」下した決断と説明している。
シャビ・アロンソ監督はこのオビエド戦で、FWキリアン・エンバペをスタメンに残しながらも、“もう一人のエース”であるFWヴィニシウス・ジュニオールはベンチに置いて、代わりにFWロドリゴを先発させた。前半にエンバペが先制点を決めたマドリーは、後半に途中出場となったヴィニシウスが1得点1アシストを記録して、開幕2連勝を果たしている。
ヴィニシウスが監督の戦術的決定でベンチスタートとなったのは、じつに4年ぶりのこと。昨年のバロンドール受賞を逃したあたりから長い不調を引きずり、エンバペとの相性の悪さも指摘されているために、今回の“スタメン落ち”には少なからぬ反響があった。シャビ・アロンソ監督は今回の決定について、次のように説明している。
「起用選手は試合試合で変更する可能性がある。対戦相手や負担のレベルに依存することだ。来月に向けて、何か決断を下したということではない」
「フットボールではチームのことを考えて決断を下さなければならないんだ。選手たちは自分が重要な存在であると感じ、プレーの準備をしておかなければならない。チームとして引き出す結果を安定させること……それが大切なんだよ」
ロドリゴの先発起用については、同選手への信頼を強調することと売却を見据えた市場へのデモンストレーションと、相反するような2つの意図を感じさせるものとなった。
「彼は良い試合を演じた。あのサイド(左)だとうまく連係が取れる。シュートも打ったし、オビエドの守備が引いていたにもかかわらずスペースも手にしていたね。よかったよ」
「私は全員のことを必要としている。ロドリゴはこのチームの一員だ」
その一方で、ヴィニシウスのアシストからもゴールを記録し、2試合で3得点を決めているエンバペについては、クラブワールドカップ中に苦しんだ急性胃腸炎から完全に復活していることを強調した。
「彼はワールドカップで体重を4キロ落としたが、その4キロをもう取り戻している。前試合同様に今日も素晴らしいプレーを見せた」
「チームの何を改善すべきか見続けなければならないが、感触的にはとても良い感じだよ」


